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目次
登場人物
指導員4年目、りえです
新人指導員のたけしっす!
ボランティアの仮田ですじゃ
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学童保育の指導員の皆さん、保護者の皆さん、こんにちは。
がってん学童の指導員、りえです
今回の記事のテーマは、「熱中症」ではなく、子どもたちの熱中症予防をきっかけに、がってん学童の指導員で話し合った、「子どもへの声かけの難しさ」についてです。
結構大事なことかもしれないと思ったので、皆さんに報告させてもらいます。
子どもの熱中症に気をつけないといけない、親や学童保育の指導員、そして、保育園や幼稚園、小学校の先生にも、一緒に考えてほしいです。
丁寧な給水の声かけが、自らお茶を飲まない原因?
きっかけは、新人指導員のたけし先生の「気付き」でした。
先輩、1年生の中に、指導員に言われないとお茶を飲まない子がいます・・・
あら、じゃあ「お茶を飲もうね」って声かけしてあげないとね
けど、たけし先生が言いたかったのは、そういうことじゃなかったんです。
たけし先生は、お茶を飲まない1年生の子どもを見て、「この子は、大人が声をかけないと、自分の判断でお茶を飲むことができないのでは??」という疑問をもったんです。
彼がそう思ったのは、昨年、保育園に実習に行った時の、ある光景からでした。
その園では、決められた時間にお茶を飲む声かけをしてたんですけど・・・
こまめな水分補給は、熱中症対策の基本です。実習先の園では、登園した時、トイレに行った後、外遊びの前、外遊びの後、お昼寝の前、お昼寝の後、おやつの前・・・などに、保育士が声かけをして、一人ひとりの園児に、コップに注いだお茶を飲ませていたそうです。
ぼくの考えすぎかもしれないけど、保育園時代に大人がお茶を飲むタイミングを決めてたから、1年生になった子どもたちの中に、声をかけられないとお茶を飲まない子がいるのかもしれないっす・・・
たけし先生の言うことはちょっと極端かもしれない。乳幼児は熱中症のリスクが高いとされているし、自分の判断でお茶を飲むことは難しいだろう。保育士の声掛けは必要だと思う。
けど、時間を決めた水分補給の弊害というのも確かにあるかも・・・
たけし先生の着眼は、色々な面で考えさせられることが多いと思いました。
安全のための声かけのはずが
私は、仮田先生が以前に話していたことを思い出しました。
横断歩道で、小学生の登下校の「見守り隊」をしていた時のことなんじゃが・・・
信号が青になったら、子どもたちが安全に横断できるように声掛けやサポートをするのが「見守り隊」のボランティアの仕事です。
その仕事を続ける中で、仮田先生は声掛けの難しさを感じられたそうです。
わしらは一生懸命声掛けをしていたんじゃが、ある日、子どもが自分で信号を見ていないことに気付いたんじゃよ
子どもたちは、自分の目で信号を見ずに、見守り隊の声掛けだけを頼りに、止まったり、歩き出したりしていたんだそうです。試しに、青になっても声掛けをしないでいると、子どもたちは、信号を渡らずに、いつまでもおしゃべりをしていたそうです。
「これではいかん」と思った仮田先生は、それからは、「赤だよ、止まろうね」「青だよ、渡ろうね」という声掛けをやめて、「信号をよく見てね」「自分で考えるんだよ」と、言い方を改めるようになったんだそうです。
大人が声掛けをしすぎたり、声掛けの仕方を間違えると、子どもが自分の頭で判断しなくなる危険があるんじゃよ
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学童の熱中症対策について考えたこと
それから私たちは、学童での熱中症予防の取り組みかたについて話し合いました。
がってん学童では、毎日80人の子どもたちが、いろんな場所で好きな遊びをしています。登所時間も学年によってばらばらです。
特に注意しなければいけないのは、やっぱり1年生ね
1年生は、学童の環境や生活の流れに慣れていないから、1人ひとりの水分補給の様子をしっかり観察しよう。
「水筒のお茶がなくなったら、指導員に言ったら新しいお茶を入れてあげるからね」ってことも教えてあげないと。
帰りの会で、「学童では、先生に言われなくても、自分で考えて、お茶を飲んだらいいんだよ」って伝えよう。
保護者の皆さんにも協力してもらおう。子どもが家に帰って来た時にお茶が減ってなかったら、指導員に教えてもらえるとありがたいわ。
「お茶をのみなさい」だけじゃなくて、なんでお茶を飲まないといけないのか、ってことをちゃんと話してあげたいっす
そのためには、わしら指導員が、熱中症のことをしっかりと勉強しておかないといけんのう
熱中症についておさらいしよう
子どもは熱中症にかかりやすい
- 暑い日は、照り返しのため、地面に近いほど気温が高くなります。大人より身長の低い子どもは、熱中症のリスクが高くなります
- 子どもは、全身に占める水分の割合が大人より多く、体重に比べて対表面積が広いため、外気温の影響を受けやすくなります
- 子どもは、遊びに夢中になり、気付かないうちに熱中症になることがあります
- 小さい子どもほど、のどの渇きや、体調の異変を大人に伝えることができないため、大人の注意が必要です
子どもが気分が悪い時に、指導員にすぐに言える関係つくりも本当に大切だと思うわ
熱中症予防のポイント
- 子どもの顔色や汗のかき方に注意する・・・顔が赤くひどい汗をかいている時は、深部体温が上昇しているので、涼しいところで休息させる
- 適切な飲水行動の学習・・・のどの渇きに応じて、適切な飲水(自由飲水)ができる能力を磨く
- 日頃から暑さに慣れさせる・・・日頃から外遊びを励行し、暑熱順化を促進する
- 服装を選ぶ・・・通気の良い涼しい服装や帽子の着用、気温によって適切に着脱するように指導する
十分な睡眠や3食をしっかり摂って、暑さに負けない体力作りをすることも大事ですよ!
熱中症の症状
熱中症の応急処置
【Ⅰ度】
- 涼しいところに移動する
クーラーの効いた室内や風通しの良い木陰に移動する
- 体を冷やす
衣服をゆるめ、保冷材や濡らしたタオルで、「わきの下」「首」「太ももの付け根」など、太い血管部分を冷やす、うちわであおぐなど
- 水分補給をする
水分とともに塩分もとる
がってん学童では、冷蔵庫にスポーツドリンクと経口補水液を常備しています
【Ⅱ度/Ⅲ度】
すぐに病院へ
意識がない時は救急車を呼ぶ
さいごに・・・
ぼく、一番の疑問は、「のどが渇く前に飲む」って難しいんじゃねえの?ってことだったんです
熱中症予防でよく聞く、「のどが渇いた時にはもう脱水症状が始まっている」「だから、のどが渇く前にお茶を飲むことが大切」ってやつです。まだのどが渇いていない子どもに、「お茶を飲め~」って大人が言うから、子どもにとったら受け身の水分補給になっちゃってるんじゃないのかな?
確かに、乳幼児の熱中症予防には大切なんだと思います。
けど、環境省のマニュアルに書いてある、「のどの渇きに応じて適切な飲水(自由飲水)能力を磨く」これが、小学生以上にとっては、やっぱり大切なんだと思いました。
年齢に応じた言葉がけって大切だと思うわ
施設環境や職員体制は様々じゃし、その日の気温にもよるよ。子どもたちの安全を守りながら、自分で考えて水分補給ができるように声かけをしていこうぞ
皆さん、子どもたちが暑い夏を元気に乗り越えられるように、そして、学童や園、学校以外の場所や、これから先子どもたちが大人になっても熱中症にかからないように、大人がどんなふうに声掛けをしたらいいのか、もう一度考えてみませんか?
そして、5月・6月にしっかりと外遊びをして、子どもたちが暑さに慣れるようにしていきましょう!
今年は、子どもたちがマスクを着けているから、なおさら注意が必要です。
暑い日の外遊びや、学校から学童までの道のりでは、「息苦しい時やしんどい時はマスクをはずしていいんだよ」と、子どもたちに教えてあげてくださいね。
最後に・・・
学童にお茶を持ってこない、これがほんとの「無茶」だよ!
水筒は忘れないようにしよう!
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