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あっと言う間に7月になっちゃたわね
指導員の皆さん、今日も一日お疲れ様です!
4月から始まった今年度の学童保育、1年生も随分と学童の生活に慣れてきたのではないでしょうか。
慣れてくれて嬉しい反面、みんなが自分を解放するようになって、なんかめっちゃ大変っす!
ほんとだね~
夏休みを乗り越えると、いよいよ1年生も学童っ子の顔つきになるよ
一日保育の長い夏休みを学童で過ごし、たくさんの遊びや仲間とのかかわり、行事等を経験することで、子ども達は一回り成長します。
同時に、夏休みは、新年度が始まる4月とならんで、学童保育の1年間では最も大変な時期です。
怪我やトラブルが起こりやすく、指導員にとっては体力と気力の勝負です。
今から気合を入れたり、不安に思っている指導員の皆さんも多いのではないでしょうか。
今回の記事では、7・8月の育成支援のポイントとなる夏休みの生活を中心に、大切にしたいことをまとめました。
この記事を読んで、子どもも指導員も元気に夏を乗り切ろう!
この記事の内容
- 7・8月ってどんな時期
- 夏休みを迎えるにあたってのポイント
- 家庭との連携
- 夏休みの怪我やトラブルが増える理由
- 夏休みの生活の工夫
- さいごに
7・8月ってどんな時期?
1年間で最も気温が高くなりま~す
子どもも大人も体力勝負だね
7月7日は七夕で~す
「スイッチ」が欲しい!
サンタさんじゃないっつーの
七夕の願い事に「買って欲しい物」書いている子、多いっすよね~
あ、雨や曇りだと、乙姫様と彦星様が会えないって思ってる人が多いけど、雲の上は晴れているから、かえって2人は人目を気にせずゆっくり会うことができるんだよ~。
今年の夏の祝日は・・・
昨年は東京オリンピック・パラリンピックの開催に合わせて、祝日が変更になりました。
今年は次のようになります。
海の日
7月18日(月)
山の日
8月11日(木)
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夏場の健康管理
気温や湿度が高くなる夏場は、大量の汗をかくため体力を消耗します。
夏場はとにかく健康管理が大切。
暑い屋外と冷房を効かした涼しい室内の寒暖差で疲れやすくなります
暑い時には、体は皮膚の血管を拡張して、汗を出すことで熱を放出して体温調節をします。蒸し暑い屋外と、クーラーの効いた涼しい室内を出入りすると、自律神経が混乱して体温調節機能が働きにくくなります。そのため、疲れやだるさを感じるようになるんですね。
冷たいもののとりすぎは禁物
暑いからといって、ジュースやアイスなど冷たいものをとってばかりいると、胃腸が弱り消化機能が低下します。
夏バテの原因になるのね
夏場の水分補給は、常温のお茶が最適なんですよ。
睡眠不足に注意
夏を乗り切るためには、しっかりと睡眠をとることが大切です。
寝苦しいからといって、一晩中クーラーをかけるのは禁物ですよ。
7・8月の感染症
子どもの三大夏風邪に注意しましょう
夏場に活性化し、流行する感染症として、ヘルパンギーナ・手足口病・咽頭結膜熱があります。
ヘルパンギーナ・手足口病は主に乳幼児の間で流行します。
咽頭結膜熱は、プールの水を介して感染したり、タオルの共用によって感染することが多いため、「プール熱」とも言われています。
発熱・のどの痛み・結膜炎による目の充血といった症状が出ます。
熱中症に注意しよう
繰り返しになるけれど・・・
大切なので何度でも言います。夏場のマスク着用は、熱中症のリスクが高くなります。マスクを外すことに抵抗がある子どもが見られます。充分に注意しましょう。
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夏休みを迎えるにあたってのポイント
たけし先生は、今年1年目だから、初めての学童の夏休みだね
わ、わからないことだらけっす!
まずは、夏休みの一日の流れを見てみよう
一日の流れ(がってん学童の例)
8:00 | 開所 自由遊び |
10:00 | 朝の会 |
10:15 | けん玉練習・取り組み |
10:30 | 自由遊び |
12:00 | お弁当 |
13:00 | 宿題・読書 |
14:00 | 自由遊び |
15:00 | おやつ |
15:30 | 自由遊び |
16:40 | 片付け |
16:50 | 帰りの会 |
17:00 | グループ帰り |
18:30 | 閉所 |
暑い夏休みだけに「HOT&ホッと」が大事なんだよね~
HOT&ホッと??
HOT=子どもが思いっきり活動する遊びの時間
ホッと=子どもが落ち着いて過ごせる時間
つまり、メリハリ・ON/OFFのある生活づくりが大事なんだよ
夏休みの生活の一日の流れを考える際には、子ども達が楽しく元気に遊べる時間をたっぷり保障するとともに、体を休める時間やホッとして過ごせる時間を確保することがポイントです。
子ども達が落ち着いて過ごす時間には、指導員が交代で休憩をとったり打ち合わせを行うことができます。HOT&ホッとは、指導員にとっても大切なんです。
指導員の体制によってコロコロと一日の流れが変わるようでは、子ども達が受け身の生活になってしまいます。
子ども達が見通しを持って主体的に活動するためにも、子どもと同じく指導員にとっても無理のない生活の流れをたてることが大切です。
もう少し詳しく説明しますね
10時~「朝の会」
ばらばらに登所した子ども達が、いったん全員集まって、その日の取り組みなどを確認しあいます。
一日の生活の見通しを子ども達が持つうえで、また、子ども達の一体感を育むうえで、生活の節目となる「朝の会」と「帰りの会」を大切に取り組んでいます。
朝の会の前には、高学年の子ども達に紙芝居の読み聞かせをしてもらいます。
今日は男子の番でしょ!
わかってるよ~
なんて言いながら、高学年の子ども達、この役割を自分たちの仕事として、がんばってくれているのです。
さ、紙芝居の間に打ち合わせをしましょう
高学年が紙芝居を読んでくれている時間に、指導員が集まって、前日の振り返りと当日の取り組みなどを打ち合わせします。
短い時間ですが、指導員のチームワークのためには必須です。
朝の会の司会進行も、高学年の子ども達にお願いしています。
これから朝の会を始めます
おはようございます!
おはようございます!
今日は、1時半から、2年生の話し合いがあります
は~い
先生から連絡はありますか?
夏の遠足の申込書をまだ出していない人は、この後出してください
出すの忘れてた!
これで朝の会をおわります
朝の会の後は、けん玉の練習をします!
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宿題・読書の時間
以前は、宿題・読書の時間は9時から10時までだったんですよ
猛暑のため、午後に外遊びができない日が続いた年から、まだ外遊びのしやすい朝・夕に自由遊びの時間をたくさんとり、昼過ぎの最も気温が高い時間帯を室内で過ごす「宿題・読書」の時間にあてました。
お弁当から宿題・読書の時間は、子ども達が室内で落ち着いて過ごす時間です
その間に、指導員が交代で休憩をとります
長い夏休み、指導員にとっても休憩は大切ですよね。
12時~13時、13時~14時の2交代で、1時間ずつ休憩をとっています。
夏休み前にオリエンテーションを行う
夏休みの始まりには、子ども達に「オリエンテーション」をして、夏休みの一日の流れや、夏休み全体の行事計画を伝えましょう。
毎日の持ち物などは、子どもにしっかりと伝えます。
生活の主役となる子ども達に、夏休みの生活の流れや注意点を丁寧に伝えることが、子ども達が主体的に夏休みを過ごすためのポイントです。
夏休みの一日の流れや、夏休み全体の日程表は、大書きして掲示しておきましょう
家庭との連携
夏休み前の懇談会等で、夏休みの生活内容を保護者に伝え、協力をお願いしましょう
特に、初めての夏休みとなる1年生の保護者は、わからないことだらけで不安な方も多いと思います。
以下の内容を丁寧に伝え、逆に保護者が疑問に感じていること・不安に感じていることを指導員が聞き取る時間をとります。
保護者に伝えるポイント
- 一日の生活の流れ
- 夏休み期間の行事・取り組み予定
- 毎日の持ち物
- 夏休みの生活の注意
夏休み前の提出物
・出席予定表
・行事参加申込書
夏休みの持ち物です
毎日の持ち物
- お弁当
- 水筒
- 帽子
- タオル・ハンカチ
- 着替え(使わなかったらロッカーにいれておく)
- 宿題・筆記用具
- けん玉
- 健康観察表(体温記録表)
【注意点】
- お弁当は内容に気をつけ、各自保冷をしてください
- 菓子パンやジュース・多すぎるデザートはお控えください
- お茶は多めに持たせてください。(1リットル以上)
- 宿題が終わった子は、読書やドリルなどを持たせてください
- 健康観察表は、小学校から配布されるものを持たせてください
皆さんの学童では、スポーツドリンクを持ってくるのはOKですか?
もしOKな場合は、スポーツドリンクは水筒内の金属による中毒の危険(参考サイト:HUFFPOST)がありますので、注意してくださいね。
夏休みの生活の注意点です
夏休みの注意点
- 集団での登所はありません。ご近所で集まって登所したり、保護者が送迎する等になります
- 出席確認表に変更が生じた場合は、指導員にお伝えください
- 出席予定表は写メするなど、保護者の手元に控えを残してください
- プール・サマースクール(補習)・登校日などに参加する場合は、出席予定表の備考欄に書いてください
- 学童を早退して習い事に行く場合は、当日朝に子どもに確認するなど家庭で責任を持ってください
- 予定なく、地域の公園や神社などに遊びに行くことがあります。
- お盆期間は、指導員の休暇保障のため、保育協力期間とさせていただきます。保育の必要なご家庭のみの受け入れとさせていただきますのでご協力ください
夏休みに怪我やトラブルが増える理由
夏休みは怪我やトラブルが多いっていうけど、本当ですか?
本当に多いんだから・・・
そこんところを掘り下げてみようよ
怪我が増える理由
施設が加入している「学童保育保険」の資料に、年間の事故や怪我の発生状況がまとめられていました。それによると確かに長期休みに重大な事故の発生が増えています。
これは、長期休みは一日保育となり子ども達が学童で過ごす時間が長いことが一番の原因です。
学校のある日は、子ども達が学童で過ごすのは3~4時間、長期休みは7~8時間になるね
また、夏休みにはキャンプなど野外活動が行われるため、それに伴う事故や怪我が増えることが原因です。
トラブルが増える理由
これも保育時間が長くなることが原因です。
子ども同士の関係が密接になり、お互いの思い通りにいかない場面が増えるんですね。
普段の短い放課後なら、我慢できることが、一日一緒に過ごしていたら爆発しちゃう
朝から晩まで家族が家の中から一歩も出ずに過ごすことを考えてごらん
そりゃ兄弟げんかも夫婦げんかも増えるさ
なるほど~
けど、トラブルの原因となる子ども同士の関係は普段からあるわけで、それが顕在化する夏休みこそ、子ども同士が関係を深めることができるチャンスなんです。
子ども同士がトラブルを乗り越えてほんものの仲間になれるように支援していこうね
マンネリ化した生活はトラブルが発生しやすい
私の経験では、子ども達が見通しを持てない時、マンネリ化してやりたい事がない時、学童の雰囲気がざわざわと落ち着かなくなり、怪我やトラブルが多発することになります。
子ども達がそれぞれにやりたいことを持って遊びこんでいる時には怪我やトラブルは意外に少ないんだよ
それだけに、子ども達の中に見通しや少し先の楽しみをいかにして作るかが大事ですね
指導員の集中が途切れる
連日の長時間保育の中で、次第に指導員の体力・気力が消耗していき、集中力が途切れていく時に、怪我やトラブルが発生しやすくなります。
そこかしこでトラブルが発生すると、指導員もイライラして対応が雑になったり、そうなることで子ども達全体の落ち着きがなくなってしまうことがあるんです。
指導員の心の余裕、それが一番大事
そのためには無理のない指導員体制やしっかりとした休憩・休暇の保障が必要です
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夏休みの生活の工夫
これまでがってん学童で取り組んで良かった事をまとめました
屋外に憩いの木陰スペースを作る
猛暑で日中は外で安心して過ごすことが難しくなっています。そこで、屋外に日除けを張って木陰スペースを作り、ミストや工場用扇風機などを設置しました。
アウトドアテーブルやチェアを置いておくと、そこは憩いのスペースに。木陰でマンガを読んだりトランプをして過ごすことができるようになりました。
日除けは、ホームセンターで農業用のもの(黒いメッシュシート)を購入しました。
屋内の「密」を避けるためにも、屋外の居場所を増やす工夫が必要だったんです
ビオトープ作り
「とろ船」に「赤玉土」を敷いて、水を入れて、近所で捕まえた小魚を飼育します。見た目の涼しさも大事ですよね~。
スポットクーラーの活用
昨年購入した「スポットクーラー」は、子ども達に人気だったね
室内もしっかりと換気をする必要があるため、窓は全開にしておく必要があった昨年、部分的に涼しい風を送ることができるスポットクーラーが活躍しました。
水浴び
子ども達大好きですね~
ホースの水を浴びる「水浴び」は大人気の遊びです。
本気でやるので、服はびしょ濡れ、着替えを持っている人しか参加できません。
ホース一本でこれだけ楽しめるのかってほど盛り上がります。
一番暑い午後2時頃にこれをやると、火照った体が冷えて気持ちもさっぱりしますよ~。
児童書やマンガ・ボードゲームなどの充実
夏休み前のタイミングで、本やゲームを購入して、子ども達が室内で楽しく過ごせる環境を整えましょう
今年は、高学年の子ども達が、「買って欲しい本」リストを作成してくれました。
マンガばっかりじゃん
買ってくれよ~
地域の環境を活用する
狭い敷地内で夏休みを過ごすのは子どもも大人も大変。
気軽に地域に繰り出します。
せみ捕りツアー行く人この指とまれ!
このように地域に遊びに出ることを、がってん学童では「〇〇ツアー」と呼んでいます。
- せみ捕りツアー
- ザリガニ釣りツアー
- カメ捕りツアー
- カエル捕りツアー
- 魚とりツアー(川にもんどりをしかける)
- 神社ツアー
地域環境を活用した施設外保育は、子どもの経験を拡げ、卒所後に地域でたくましく過ごす力につながります。
また、地域の人に配慮して楽しむことやマナーの大切さを子どもに伝えたり、移動の際に安全に気をつけることを学ぶ機会になります。
懇談会では、施設外保育を行うことを保護者に伝え、理解を得ておきましょう
〇〇クラブを作る
〇〇ツアーが盛り上がったら、「またいきた~い!」「もっと連れていって~!」と収集がつかなくなります。
早くセミ捕りツアーに連れてけ~
もっとセミ捕り連れてけよ!
そんな時は、「〇〇クラブ」に発展させて、子ども達が自分たちで計画を立てるように促します。
セミ捕りクラブを作ったら?
・・・わかった
あ、キャプテンを決めて、いつ行くか、誰がいくのか決まったらキャプテンが言いに来てね
子ども達がやりたい活動を中心にまとまって、自分たちで計画をたてる。子どもが主体で、指導員は協力者の関係を作っていくんですね。
俺がキャプテンだ
3人集まったぜ
15分後に出発するからついてこいよな
3人?冗談じゃないわよ
指導員1人を連れ出すなら10人は集めてきな!
な~んて子どもとのやりとりを楽しんだりして・・・。
「自由研究」応援企画
学童に通う子ども達や保護者にとって、夏休みの工作や自由研究は悩みの種ですよね。
学童の時間で何かできないかな~って思ったんです
- マンカラ台作り(工作)
- ペットボトルロケット(科学遊び)
- 様々なエサで川に罠をしかけてみる(自然観察)
- セミの幼虫とり(自然観察)
- 野菜の栽培(自然観察)
などなど、企画を立ち上げて、興味のある子どもに申し込んでもらうんです。
大学生スタッフの募集
うちの学童は、大学生スタッフに支えられているよね
夏休み期間に、大学生にアルバイトに来てもらうと、子ども達は大喜び、指導員は大助かりです。
がってん学童には、教育学部や社会福学科の学生たちが来てくれ、スタッフの一員としてがんばってくれています。
若さって素敵だわ
夏の終わりには文集を
がってん学童では、毎年の恒例として、夏の終わりに文集を出しています。
夏休みの子どもたちの経験を形にして保護者に伝える、作業はそれなりに大変ですが、価値のある活動だと思っています。
夏休み終盤、宿題も終わった頃に、短い作文を子ども達に書いてもらいます
さいごに・・・
いかがでしたか?
今回の記事では、夏休みの育成支援のポイントをまとめました。
夏休みが始まる時には勝負は決していると思って、今のうちにしっかりシュミレーションして準備しておこうね
繰り返しになりますが、子ども達が豊かな夏休みを過ごすためには、指導員の休憩や休暇も大切です。
夏休み明けに燃え尽きて辞めてしまう指導員が出ないように、無理のない体制や勤務のローテーションをつくるのも大事なことです。
最後になっちゃったけど、時間差勤務の夏休みは、指導員間の「ほう・れん・そう」が特に大切になるから、お互いに気を付けようね
それでは皆さん、今日はこのへんで。
大変な夏休みを子ども達と無事に過ごされることを心から祈ってています!