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生きていくために必要な「サボる力」

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所長

こんには、がってん学童所長です

連休明けは、生活のリズムが変わるため、学校や学童に「行きたくない」と子どもが言い出すことがあります。

そんな時、この記事のことをちょっとだけ思い出してほしいです。

「サボる」という言葉には悪いイメージがありますが、上手くサボることは、生きていくために必要な力です。

仕事や子育て、子どもたちの成長過程で、真面目な人ほど根を詰めてしまい、体調を崩してしまう恐れがあるんです。


私は、小学生の頃、学童保育に通っていたのですが、しよっちゅう学童をサボっていました

鍵を持たせてもらっていなかったので、学童をサボって家に帰ってきたら、トイレの窓から家の中に入らないといけませんでした。

小学生の私は、トイレの窓まで背が届かなかったので、外に置いてあったゴミ箱を運んで、それを足掛かりにしました。運悪くトイレの窓に鍵がかかっている時には、隣の家の塀によじ登って、2階のベランダから家の中に入りました。

家に入ったら、まず、母親の職場に電話をかけました。「〇〇ですが、お母さんいますか?」と言って、母に取り次いでもらい、「今日はおなかが痛いから学童休むわ」と母に告げました。「学童にも電話しときや」と母が言うので、学童にも電話しました。指導員には、「家に帰って牛乳飲んだらおなかが痛くなったから休む」と伝えました。

今思えばおかしいのですが、私は休むときはいつも、「牛乳飲んだらおなかが痛くなったから」と言い訳をしていました。

母と指導員に電話をしたら、私は部屋にゴロンと大の字に寝転びました。冷たい畳の感触が心地よかったことをおぼえています。

学童をサボりたいと思った本当の理由は、幼い私には上手く言葉で説明できませんでした。別に学童で嫌なことがあったわけではありません。

とにかくその日は、学童に行きたくなかったんです。

ただ、畳の上に寝転んでいると、心からホッとすることができました。私が求めていたのは、「1人でゆっくりする時間」だったのかもしれません。

こうやって、自分の子どもの頃を振り返ってみると、学童をサボるためには、私が結構な知恵を働かせていたんだということに気付きました。

トイレから侵入する方法や、母の職場に電話をかけて取り次いでもらうこと、母や指導員を説得する話し方など、なかなかどうして、私は様々な力を身につけていたんだなと思います。

学童をサボることで、1人でちゃんと留守番をすることもできるようになったんです。


その後も、私は様々な「サボる技術」を身につけていきました。

まずは小学校のサボり方。

私の「サボりの師匠」は2歳年上の姉でした。姉は、体温計で熱を上げる方法を私に教えてくれました。それで私は、「37.5℃」にした体温計を母に見せ、度々学校をずる休みしたのでした。

母は、お昼ごはんを用意して、仕事に行きました。仕事中に何度か電話をかけてくれました。

中学校に行ったら、姉が「遅刻の仕方」や「欠席の仕方」を教えてくれました。生徒手帳にうまい具合に書く方法だったと思います。

同時に姉は、1学期に何回までずる休みできるか、2学期には何回まで遅刻をできるか、ということもちゃんと教えてくれました

教えることが上手だった姉は、今は小学校の教師として、教育現場で腕を振るっています。

きっと母は、私のずる休みに気付いていたんだと思います。

私は、母や姉のおかげもあり、多感な時期を、時々学童や学校をサボることで、乗り越えることができました。


「サボる」は言い換えると、「なまける」「おこたる」「ずる休みする」となり、日常生活の中では、「宿題をサボる」「掃除をサボる」「学校をサボる」など、親や指導員が困ることばかりです。

一方で、「サボる」には「手を抜く」「楽をする」という言い換えもあります。

手を抜いたり楽な方法を試みることは、むしろ必要なことで、仕事や子育てをする上での負担を軽減することができます。

「サボる」は、「自分が限界になる前に立ちどまること」や「理不尽な状況から逃げ出すこと」にも通じています。これらは時に、自分自身の心身を守り、命を守る力となります。

もちろん、人に迷惑や心配をかけたり、困らせたりすることはよくありません。

「まわりの人に迷惑をかけずに手を抜くこと」、つまり「上手にサボる」方法を身につけておくことが、生きていく上で大切なんです。


どうやったら「上手なサボり方」を子どもたちが身につけることができるのでしょうか。

サボり方は学校では教えてもらえません。かといって、親や指導員が、「ええか、こうやってさぼったらいいんやぞ」などと教えるのもちょっと違います。

私がそうだったように、子どもたちは、家庭や放課後の時間の中で、仲間から学んだり自分自身の力で「上手なサボり方」を少しずつ身につけていくんです。

親や指導員は、子どもがサボった時は、「生きるために必要な力なんだ」と思って、上手なサボり方をした時は気付かないふりをする。そんな風に見守っていけばいいのではないでしょうか。

あとは、親や指導員が、自分のことをちゃんと大切にして、息抜きをすること。手を抜くことや、上手にサボることは、自分のためだけでなく、生きていくための大切な「コツ」を、大人の姿を通して子どもに教えることでもあるのです。

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