今回の記事では、長い学童生活の最初の1ページとなる日に、伝えたいことをまとめました。
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いよいよ新年度ですね!
私の学童では、4月1日から1年生がやってきます。「春休み保育」では、1年生の子どもたちや保護者と、指導員や上級生の子どもたちが初めて接することになります。
初めて学童に来る親子の、不安でいっぱいの気持ちが、安心にかわることが、「初日」の一番の目標です。
今回の記事では、長い学童生活の最初の1ページとなる日に、伝えたいことをまとめました。ご参考になれば幸いです。
1年生が学童に来てから、順を追ってご説明します!
目次
「おはよう!」の後は、まずは指導員が自己紹介をしましょう
おはようございます
・・・
おはよう!
1年生の子どもが、初めて学童にやってきました。保護者ともども不安と期待の入り混じった表情です。まずは、子どもに「おはよう!」と、元気に挨拶をします。保護者にも「おはようございます」とあいさつをして、簡単に自己紹介をしましょう。
りえ先生って呼んでね!よろしくね!
服装に無頓着な指導員がいたら、アドバイスです。春は、爽やかな身だしなみを心がけましょうね。迷ったら、白や明るい発色の半そでのポロシャツがよいでしょう。
冬物の服やダボっとした服は、元気がなく見えたり、だらしなく見えるので避けた方がいいですよ。
第一印象ってとっても大切!
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下駄箱の場所を教える
挨拶を終えたら、下駄箱の場所を教えます。
私はこの時、さりげなく子どもの名前を聞くようにしています。
下駄箱の場所を教えるから、お名前を教えてね
「かける」です・・・
かけるくんだね
かけるくんの下駄箱は・・・
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手洗い場を教える
かけるくん、学童に来たら、まず、ここで手を洗うんだよ
うん・・・
ロッカーの場所を教える
室内に入ったら、ロッカーの場所を教えます。
次はロッカーの場所を教えるね
リュックや上着はロッカーにしまうんだよ
リュックを置いたら、上着も脱いでロッカーに入れるように伝えます。
連絡帳や健康観察表がある場合は、リュックから出して、所定の場所に自分で置くように教えます。
おっと気をつけて!春休みなので、リュックにはお弁当が入っています。
お弁当が入っているから、リュックは立てて置こうね。
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上級生の力を借りよう
ロッカーの説明をしていると、あれ、別の1年生がやってきてきました。
そうです、1年生親子は次から次へとやってきます。
1年生は緊張しているから、ゆっくりと1年生のペースで、朝来てからの準備などを教えてあげたいのですが、丁寧に説明していると、指導員が何人いても足りません。
そんな時は上級生の出番ですよ
高学年の子どもたちや、2年生になって、初めてお兄さん・お姉さんになった子どもたちは、新年度はめちゃくちゃに張り切ってくれています。進んでお手伝いをしてくれます。
名前教えてね
「めぐ」です・・・
めぐちゃんの下駄箱はここだよ!
毎年、新年度初日は、大忙しなんだけど、上級生の子どもたちがたくさん協力してくれるから助かっています。
サンキュー
頼りにしているぜ!
初めて学童に来た保護者の皆さんも、そんな上級生たちの姿を見て、ほっとされているようです。
・・・小さい先生がいっぱいいるわ
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1年生に名札をつけてもらう
私の学童では、春休みに限って、1年生に名札をつけてもらっています
私たち指導員や上級生の子どもたちが、はやく1年生の名前をおぼえるための工夫です。
名札をつける練習になるよ
トイレの場所を説明する
一通りの準備ができて、遊び始める前に、もう一つだけ教えておいてあげてほしいことがあります。
トイレの場所です。
トイレの場所はここだよ
行きたくなったら先生に言わなくても、いつでも行っていいんだよ
うん、わかった・・・
指導員が他の子の対応をしているときに、トイレがわからない、誰に聞いたらよいかもわからない、トイレに失敗してしまった、ということにならないように、最初に教えてあげましょう。
トイレについては、初日の午前中に、さらに丁寧に教える時間をとっています。
1年生の中には和式トイレに慣れていない子もいるから、「こうやってしゃがんでやるんだよ~」って教えます
春休みの「朝の会」では
私の学童では、長期休みは10時に「朝の会」をしています
新年度初日の朝の会では、指導員の自己紹介や上級生の紹介をします。
指導員の紹介では、各々の好きな遊びを発表したり、得意技を披露したりすると、1年生にとっても親しみがわくでしょう。
上級生の紹介では、「2年生の人は立ってください」など、学年別にまとめて紹介するようにしています。
朝の会では、あらためて、1年生の子どもたちに大切なことを伝えます。
- トイレに行きたい時は、好きにいっていいこと
- のどが渇いたら、いつでもお茶をのんでいいこと
- お茶がなくなったら、指導員に言ったらお茶がもらえること
- 怪我をした時や気分が悪い時は指導員に言うこと
- しんどいと思う時はマスクを外してもよいこと
- 勝手に学童の外に出てはいけないこと
などなど、最低限の必要なことを1年生に伝えたいです
そ、そんなにたくさんおぼえられないよ~
そう、1年生に教えたいことはたくさんあるけど、いっぺんに言われても、おぼえられないですよね。
私が初日に最低限伝えたいと思っているのは次の3つです
- トイレのこと
- 怪我をした時や気分が悪い時のこと
- 学童の外に勝手に出てはいけないこと
後のことは、おいおい伝えていくこともできるのでは、と思っています。
生活や遊びの中で、チャンスを見て伝えるようにしています。
「学童の外に勝手に出ない」って説明いる?
私たちにとっては当たり前のことなんだけどね
実は前に、そんなヒヤリハットがあったんだよ
「怪我をした時や気分が悪い時」のこと
とっても大事なことなので、少し詳しくお話ししておきます
1年生の中には、けがをしたり気分が悪い時にどうしていいのかわからない子がいるかもしれません。
「遊んでいるときに怪我をしたけど、先生に言わずに家に帰ってしまった」「1年生の顔が赤いことに気付いて熱を測ってみたら高熱だった」などということにならないようにしたいです。
子どもたちから指導員に、「怪我をした」「しんどい」と、言えることが、とても大切です。
けがをしたり、気分が悪い時は、近くにいる先生に言ってね
このことは、しっかりと1年生に伝えましょう。この時私は、
頭を打った時には、必ず先生に言ってね
ということも伝えるようにしています。
頭を打った時には、後で気分が悪くなったりする場合があるので、指導員で共有し、見守る必要があります。
怪我や発熱などと比べて、見た目でわかりにくいことがあるだけに、頭を打ったことを子どもから言ってくれることは大切なのです。
1年生の前で上級生のことを叱らない
新年度の学童生活を、好調に滑り出すためには、上級生の対応もとっても大切です。
上級生の子どもたちの中には、指導員たちの目がいっせいに1年生に向くことで寂しさや心細さを感じ子もいるかもしれません。
上級生のよいところや、成長したと指導員が感じたことを、個別や全体の場で子どもに伝えていくと、学童全体の雰囲気が良くなっていきます
上級生の「やさしいところ」や「かっこいいところ」を見つけることはそれほど難しくありません。なぜなら新年度は、上級生たちも、めちゃくちゃ張り切ってくれているからです。
ところが、そんな気持ちを態度でうまく表せない上級生も、いるんです。
そんな時に、全体の場でガツンと指導員から叱られてしまったら・・・
こら~!
・・・
その子の上級生としてのプライドは砕け散り、「もうええわい!」と、「やけっぱち」な気持ちになってしまうかもしれません。
1年生からしても、まだあまり知らない自分たちの先輩が、指導員から叱られている姿を見ると、「え?あの人たちは悪い人なの??」と不安になってしまいます。
1年生は、指導員が上級生をどう見ているか、指導員の「目」を通して、上級生を見ることもあるのです。
だから私は、新年度は懐をマックスに深くして、たいていのことは笑顔で乗り切ります。
よほどの時でも、1年生の前で叱るのではなく、場所を変えてじっくり話をするように心がけています
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さいごに・・・
いかがだったでしょうか。
新年度の取り組みは、それぞれの施設の特色を生かした様々な方法があると思います。
よりよい支援のために、今回の記事が参考になれば嬉しいです。
新1年生は、必ずしも全員が初日に来るわけではありません
4月当初は、以上のようなことを繰り返し丁寧に伝えるようにしています