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目次
今回のお話には「前編」があります。
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がってん学童の「おやつ論争」前編【トイレに学童保育のおやつが捨てられていた?】
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「がってん!学童」の登場人物
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この記事の内容
- おやつの目的
- おやつの品質にもこだわって
- おやつの悩み
- おやつの好き嫌いの対応は?
- 放課後が短くなった影響で
匿名の保護者から、おやつに関するクレームが
がってん学童の指導員、りえです。
トイレにおやつが捨てられるという、「事件」の対応に、私たち指導員が苦慮していた時、学童に1本の電話がかかってきたんです。
トゥルルル、トゥルルル・・・
はい、がってん学童指導員の山田です!
そちらでお世話になっている保護者です
おやつの量が多すぎるようで、うちの子、晩御飯が食べられないんです
なんとかしてもらえませんか?
ガチャ、ツーツーツー・・・
・・・
一番困っているのはだれ?
電話の主は名乗らなかったそうです。
保護者って言ってましたけど・・・
女の人の声でした
応対したのが、新人のたけし先生でなかったら、電話の声からだれのお母さんかわかったかもしれません。
なんで直接言ってくれないの・・・
この時は正直きつかったです。
誰だかわからない、トイレにおやつを捨てる子ども、そして、保護者からの匿名のクレーム。
子どもにとっても親にとっても、私たち指導員が相談できる相手、頼れる相手になっていない・・・
・・・なんかもう、やんなっちゃった・・・
せ、先輩・・・
って、落ち込んでる場合か~!
困ってるのは、私じゃない!
子どもたち・親たちなんだよ!
解決策は必ずある!
おやつの取り組みを見つめなおすことに
その意気だね!
いつだって困難な状況は、学童がよりよくなるためのチャンスさ!
所長!おやつの取り組みで大切にしてきたことや課題を再確認しましょう!
「怪盗スイーツトイレ」に「匿名の保護者」、どちらもおやつに不安や不満があるのは間違いない。
がってん学童のおやつの取り組みを一から見直すことで、何かしら解決の手がかりが掴めるかもしれないってことで、ここからはうちの学童のおやつの取り組みをご紹介します!
「おやつ」の目的
- 成長過程の子どもにとって、三食では補いきれないエネルギー・栄養を補給する
- 遊びの休憩として、心と体を休めてリラックスする
- 仲間とコミュニケーションをとったり、班活動を通して社会性を育てる
学童でのおやつには、栄養補給のための「補食」の役割があります
がってん学童の近隣には、おやつを提供しない学童がありますが、私は学童保育には「おやつ」は必要で大切だと思っているんです。
おやつは成長過程の子どもにとっての栄養補給
共働きの家庭では、夕飯が19時を超えることは一般的だと思います。おやつには、学校の給食から家庭での夕食までの間の栄養補給という大切な役割があります。
おやつがない学童の話で、「夕方に家に帰ったら子どもが腹ペコで、夕食までの間にお菓子を食べちゃって、夕食が食べられなくなる」という親の悩みを聞いたことがあります。
おやつの時間は休憩時間
子どもたち、学童では凄いテンションで遊ぶでしょ。おやつの時間には、子どもがホッと一息、リラックスして心と体を休める役割もあります。
おやつがあることで、学童保育の生活にリズムが生まれるんですね
おやつは楽しみながら社会性を育む時間
おやつの時間には、班活動を行います。上級生がおやつを取り分けてあげたり、班のメンバーの出席を確認したり、学童のおやつって、子ども同士が関わり合い、関係を深める大切な時間なんです。
机を出したり片付けたり、机を拭いたり、毎日のおやつは、仲間と協力しながら様々な役割を体験する時間でもあります。
一番大事なのは、「楽しい時間」であること!
おやつの品質にもこだわって
- 栄養価の高いものを
- 季節感のあるものを
- おなかにたまるものを
- 和菓子や洋菓子様々な味を
- 時には手作りのおやつで家庭的な雰囲気を
飴やチョコ、ガムなんかは、学童ではあまり出しません
毎日のおやつだから、内容にも気を遣いたいですね。
子どもが好むからといって、スナック菓子やチョコレートなどばかりになるのはどうかと思います。
旬の果物や和菓子など、季節感のあるおやつ(りんご・いちご・さくらんぼ・ひなあられ・ちまき・わらびもち・・・等)を提供したいものです。
時には、日本各地の名産おやつを出したり(もみじ饅頭・八つ橋・白い恋人・・・等)、菓子文化に触れることも大切にしています。
そして、夕食までおなかが減らないように・・・
一品は、おなかにたまるもの提供しています。(みたらし団子・焼きおにぎり・パン類・・・等)
様々な食感のものも出しています
今の子どもたちは、柔らかいものばかり食べる傾向があるので、するめや焼き小あじ、煎餅など、噛み応えのあるもの、顎を鍛える品目も織り交ぜます。
手作りおやつも子どもたちは喜んでいますね!
子どもの人数が多くなると、手作りは大変だけど、指導員の手の入ったものは、子どもたちはやっぱり嬉しいみたい。
ホットプレートで、ウィンナーを温めるだけでも、子どもたちは食欲をそそられます。
いい匂いがするよ~
月1回の手作りおやつの日は、子どもたちはとっても楽しみにしています。
感染予防のために・・・
ところが現在は、新型コロナウィルスの感染予防のために、手作りのものは出しにくい。
袋物や個包装のものが中心のメニューに・・・。
おやつの時間の班活動も休止。
子どもたちは一方向を向いて、隣の子どもとも間隔をとって、しゃべらずに食べる「黙食」を求めなくてはいけない状況です。
これまで大切にしてきたことが・・・
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おやつの悩み
- 好き嫌い
- アレルギー対応
- 注文や準備・片付けの負担
- 量の問題
- 費用設定
- 休みや早退の時の対応
- 大規模学童では時間差おやつなど
- 家庭の状況により、おやつに求めるものが様々
おやつの悩みは尽きないね・・・
好き嫌いや偏食、食物アレルギーなど、おやつの個別対応の必要な子どもは年々増えています。
手作りやフルーツなんかも出したいけど、指導員の負担が大きくなります。
だってさ、保育園には調理師さんがいるけどさ、学童では全部指導員が準備しないといけないんだよ
大規模学童では、子どもたちが一斉におやつを食べるスペースがないため、時間差をつけておやつを食べたりしていますね。本当に大変です。
1年生と6年生では、食べる量も違います。学年によって量を変えるのか?その場合のおやつ代は?なども悩みの種。
うちの学童は、月2000円のおやつ代を集めています
おやつ代の関係で言うと、早退や欠席時におやつを持ち帰ってもらうという学童も多いですね。
おやつ代の払い戻しをしない代わりに、欠席でもその日のおやつだけ取りに来てもらうというやつ。
そうなると、持ち帰れるおやつ=袋物や個包装が中心になって、内容にこだわることが難しくなっちゃう
持ち帰りのための指導員の手間も増えるし・・・
なので、うちの学童ではおやつの持ち帰りはしていません
保護者の就労状況によって、おやつに求める価値が多様化していることも、私たちを悩ませます。
18時に夕食の家庭からは、おやつの量が多いと意見があったり、一方で、20時頃に夕食を食べる家庭があったりして、そんな家庭の保護者からは、おなかにたまるものを出してほしいと要望があったりする・・・・。
おやつの好き嫌いの対応は?
おやつの悩みのナンバーワンは、子どもの好き嫌いがとっても多いこと!
皆さんの学童では、どのように対応されていますか?
がってん学童では、苦手な物でも、半分は食べようね!って子どもたちに言っています
けど中には、おやつを食べられなくて、長い時間机から離れられない子どもがいたりします。
「苦手なものを食べようね」って指導員が言う時には、言いっぱなしで子どもを放置するようなことだけは絶対にしてはいけません。
どれくらい食べられるかを子どもと相談して、指導員が寄り添い、一人ひとりの子どもの限界も見極めながら対応するんです。
家庭でのおやつの様子や、保護者の願いも事前に確認しておくことが必要ですね
先輩、ちょっといいっすか?
好き嫌いの指導・・・
おやつってそんなに無理して食べるものなんでしょうか?
そうなんです。この「おやつだから無理しなくていいのでは?」「しょせんおやつじゃないですか?」って意見は昔からよくあります。
じゃあ聞くけど、たけし先生は、子どもの好きなものばかりおやつに出していて、それでもいいと思ってるの?
放課後が短くなった影響で
もう一つ、ここ10年ほどで、小学校の授業時間が長くなり、放課後が短くなった影響で、次のような子どもの姿が見られるようになっています。
もっと遊びたい!
宿題やってる途中なのに・・・!
おやつなんてめんどくせえ!
学童の生活の切り替えが慌ただしくなり、一部の子どもにとってはおやつがストレスになっていると思われる様子があるのです。
がってん学童では、おやつは基本的に持ち帰りはしないため、出されたおやつは全部食べないといけません。
結果として、早く遊びに戻りたいために、おやつをかきこむような食べ方をする子どもや、グループ活動も適当にすませようとする子どもたちたちなど、余裕のなさを感じる子どもの姿が目立つようになりました。
授業が長時間になったことも一因でしょうか、頭は疲れているけど体は疲れていないのか、
おなか減ってないよ~
こんな子どもが増えているという実感もあります。
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変わりゆく時代の中で・・・?
・・・と、がってん学童のおやつの取り組みを、ざざざ~っとご紹介しました。
皆さんの学童では、どんな思いやこだわりを持って、おやつを出していますか?
機会があれば、ぜひ教えて欲しいです。
ここ10年ほどで、放課後の時間や子どもたちの生活に変化があったけれど、我々のおやつの取り組み方は長い間変わっていません
学童の生活の流れや子どもの思いと、私たちが大切にしていることとの間にギャップが生じてしまっているかもしれませんね
と、そんな話を私たちがしていると・・・
すいませ~ん
あら、会長、どうされましたか?
この方、今年のがってん学童の保護者会長さん。1年生のかける君のお父さんです。
いや実は・・・学童のおやつのことで、保護者会に要望が届いたんです
会長さんが言うには、「学童のおやつの量が多いので、子どもが晩御飯が食べられなくて困っている。何とかしてほしい」との要望が上がったんだそうです。
それ、こないだ学童にも電話がありました・・・
1年生のお母さんからなんですけど、どのように対応したらよいか相談したいんです
要望の内容は、「おやつの量を減らしてほしい」「食べきれない時、食べたくない時は持ち帰りを認めて欲しい」「おやつ代の減額」の3項目だそうです。
それと、「怪盗スイーツトイレ」?
事件のこともおっしゃっていました
学童のおやつの取り組み方に問題があるんじゃないか?って・・・
(続く)
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