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僕は、懇談会をやるからには、たくさんの保護者に参加してほしいと思っています
そのためには、我々指導員が最初に捨てないといけないものがあるんです。
それは・・・
それは・・・?
保護者だから懇談会に参加するのは当然って考えです!
宣伝⇒良い内容⇒リピーターの獲得、このループが大事なんです
そこから、「行列のできる懇談会」が始まる・・・
所長、毎回それ言ってますけど、前回も参加者めっちゃ少なかったですよね・・・
指導員が精いっぱい懇談会の準備をしたのに、当日ふたを開けてみたら保護者の参加が少なかったって無念な思い、皆さんは味わったことありませんか?
懇談会の参加者は、日頃から理解があり協力的な保護者ばかり。
本当に来て欲しい保護者はいつも来ない・・・。
懇談会あるあるだね・・・
それでも、懇談会での保護者の一言に、日頃の苦労が報われて、「この仕事をやってきてよかった」と心から思えることがある。
今回の記事では、私たちがってん学童の経験とノウハウを大放出して、「行列のできる懇談会の作りかた」を伝授します!
行列できてないけど・・・
この記事の内容
- 懇談会の目的
- 良い懇談会ってなんだろう?
- 懇談会の取り組み実例
- 懇談会の流れ
- 保護者に参加してもらうために
- 懇談会の資料
- スライドショーの作成手順
- 保護者交流の進め方
- 懇談会 その他の工夫
- 懇談会の注意
- さいごに・・・
懇談会の目的
懇談会ってのは、指導員が一方的に話をする場ではないですよ
それがやりたいなら、プリントを配れば十分。
懇談会では、プリントでは伝わらない、指導員の「ハート」を伝えるんです。
それで、保護者に、学童保育の、放課後の「ファン」になってもらう!
今日の所長は熱いっすね~
私は、懇談会を通じて、子どもたちの失敗やぶつかりを温かく見守る大人の輪を作っていきたいです!
懇談会の目的
- 学童の様子、家庭での様子を伝えあう
- 学童の保育方針や取り組みの説明、保護者へのお願いを伝える
- 子育てに関する悩みや発見を共有する
- 指導員と保護者の信頼関係を深める
良い懇談会って何だろう?
保護者に「参加してよかった!」「また次も参加しよう!」って思ってほしいですね
- 学童の様子を知ることができた
- 指導員の考えを知ることができた
- 指導員の人柄を知ることができた
- 自分の悩みを聞いてもらえた
- 保護者同士が交流を深められた
- 他の保護者の考えを知ることができた
ある保護者が、子育ての悩みを打ち明けて、まわりの保護者が、
うちも一緒だよ
私はこんなふうにしてるよ
など、共感したり工夫を伝えあったり・・・そんなやりとりの中で、保護者の肩の荷が少し軽くなったり・・・懇談会って、保護者と指導員が双方向で意見を言い合ったり、保護者同士がお互いの経験や考えから「学び合う場」なんですね。
一対一の保護者対応ではできない、たくさんの保護者が集まるからこそできること・・・
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懇談会の取り組み実例
がってん学童保育所の保護者懇談会の取り組みについてご紹介します。
毎月懇談会を行っている学童や、保護者会の主催で懇談会を行っているなどの話を聞いたことがありますが、
うちは、懇談会は年に2回、指導員の主催で行っています。
だいたい、6月末に第1回懇談会、11月末に第2回懇談会を開きます。
開催するのは金曜日、時間は19時から21時です。
それぞれの内容は、以下のようになっています。
第1回懇談会
- 指導員から、新年度の子どもの様子(生活の様子、遊びの様子、取り組みの様子)
- 夏休みの生活、行事の説明
- 親子キャンプの説明
- スライドショー(子どもたちの様子)
- 保護者から、家庭での子どもの様子
- 保護者意見交流
第2回懇談会
- 指導員から、子どもたちの様子(夏休みの行事報告、夏以降の子どもたちの様子)
- 冬休みの生活について
- 年度末の取り組みについて
- 来年度登録手続きの説明
- スライドショー(子どもたちの様子)
- 保護者から、家庭での子どもの様子
- 保護者意見交流
昨年は、新型コロナウィルスの感染防止対策として、懇談会は中止
資料配布のみとなりました
今年はどうなるのかな~?
オンライン開催??
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懇談会の流れ
第1回の懇談会を例に、もう少し詳しく当日の流れをご説明しますね。
職員の分担としては、受付・司会・挨拶・説明・保育をなどをあらかじめ決めておきます。
※保育担当は、懇談会の間子どもたちが落ち着いて過ごせるように見守ります。
※グループに分かれての保護者意見交流では、1グループに一人指導員が付きます。
19時00分 開催挨拶
本日は、お忙しい中懇談会にご参加いただきありがとうございます・・・
「つかみ」なので、最初の挨拶は結構重要です。今回の懇談会の趣旨とともに、ホッとする子どもの様子、ずっこけ話など、放課後の活動の良さが伝わるエピソードを厳選して話します。
19時05分 指導員より 子どもの様子の報告
指導員から、新年度の子どもの様子を、レジュメに沿ってお話しします
- 新年度取り組みの様子
- 学年ごとの様子
- 遊びの様子
- 生活の様子(宿題・おやつ・帰りの会・学童の行き帰りの様子など)
この後のスライドショーで、写真や動画で子どもたちの様子を見てもらうので、ここでの説明はポイントをしぼって短く伝えます
19時20分 スライドショー
スライドショーは、懇談のメインイベントですね
スライドショーについては、後に詳しく説明しています
19時40分 夏休みの生活について・親子キャンプについて
1年生の保護者にとっては、初めての夏休みなので、詳しめに説明しま~す
- 夏休みの予定
- 夏休みの一日のスケジュール
- 夏休みの持ち物
- 出席予定表や行事参加申込書の説明
- 親子キャンプについて
19時55分 連絡事項・指導員からのお願い
伝えないといけないことがいっぱいだ・・・
- お茶をたくさん持ってきてくださ~い
- 落とし物が増えています。名前を必ず書いてください
- お休みの時は必ず連絡を忘れずに
- 帰宅時間や帰宅方法の変更は必ず保護者から連絡してください
- 台風や災害時の対応 等々・・・
20時05分 グループに分かれて、保護者意見交流
保護者が発言しやすいように、少人数のグループに分かれます
グループの別れ方は色々です。学年別・地域別・生活班別など・・・。学年別のグループ分けは、保護者同士の横のつながりが作れるし、異年齢のグループ分けは、1年生の保護者が、先輩保護者の体験談を聞いて学ぶことができるなど、その時期の課題や狙いによって、グループ構成を考えます。
20時45分 全体で集合 グループ交流の報告
各グループで話し合った内容を、全体で報告します
20時55分 終了
お疲れっす
懇談会が終わっても、保護者同士が盛り上がって話し込んでいる・・・こんな時は、良い懇談会だったと思えます。
保護者に参加してもらうために
学童の保護者って、本当に忙しいんだから!それはもう、シビアに見ているわよ
「行く価値があるかどうか?」って・・・
仕事と子育てでクタクタに疲れて、明日の用事も山盛りある
そんな中の週末の2時間って、そりゃもう無限の価値があるわけなのよ
最初に言ったように、「保護者だから、懇談会に参加するのはあたりまえ」と指導員が思っているうちは、保護者にとっての有意義な懇談会はできないのではないでしょうか・・・。
「どうやったら、保護者が行きたいと思える懇談会になるだろうか?」「どうしたら保護者が参加しやすくなるだろうか?」と、保護者の立場で考えることが大切です。
早めの告知
懇談会でまず大切なのは、早めの告知だね
他のあらゆる取り組みも同じだけど
これは、基本の基本、大前提です。6月末の懇談会の案内を5月末に出したら、それはもう手遅れ。保護者の仕事のシフト、6月分は5月中旬ごろには決まってくると思っておきましょう。告知が遅れたら、保護者にとては、参加したくてもできない状況がうまれてしまいます。
だから、6月末の懇談会の案内は遅くとも4月末、できれば入所説明会の時点で日程だけは押さえてもらうように告知しておきたいですね。
懇談会の案内を出したから保護者が読んでくれている、と思うのは間違いですよ。保護者は学校からのプリントや兄弟がいれば保育園からのプリント、プリント、プリント・・・。とにかくお知らせや案内が山積みなんです。
本当に参加してほしいなら、お迎えの時に「懇談会来てくださいね!」と伝えたり、電話でお誘いするなど、地道な努力も大事!
懇談会の曜日設定や時間帯
日時の設定も大切です。
金曜日の夜、土曜日の午後などが、比較的保護者が参加しやすいと思います。
次の日小学校がある平日の夜は、保護者にとっては参加が厳しいので避けましょう。
参加しやすい工夫
懇談会の間、子どもを見てくれる人がいなくて・・・
子連れ参加大歓迎ですよ!
子どもが一緒に参加できるのかどうかも、大事なポイントですね。
子どもの夕食の問題が・・・
カレーを作ってま~す!子どもも食べられますよ!
夜開催の場合は、どうしてもネックになるのが晩御飯。食事付きなら保護者も参加しやすいですよね。
懇談会の日の夕方に、子どもたちとカレー作りをして、保護者に食べてもらう、って取り組みは好評だったね。めっちゃ大変だったけど・・・。
そ、そこまでやるか~
コロナ禍では、難しいですが・・・。
懇談会の資料
それでもやっぱり、仕事の都合などで、懇談会に参加できない保護者もいます。
そんな保護者のために、懇談会の資料をしっかりまとめておき、翌日配布します。
指導員の説明がなくても、読めばわかるような内容にします
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スライドショーの作成手順
毎回スライドショーが楽しみなのよ~
がってん学童の懇談会の目玉は、なんと言ってもスライドショー!
指導員がどれだけ言葉で説明しても、写真や動画の説得力には勝てません。
子どもたちの活き活きとした姿、放課後の時間の素晴らしさ、学童保育の良さをたっぷり伝えることができます。
しかし・・・作成にはそれなりの時間と労力が必要・・・
動画や写真にタイトルをつけて、BGMを挿入してなど、動画編集はそれなりの経験と知識、PCのスペック、プロジェクターやスクリーン等の機材、何より作業を楽しんでできるスタッフがいることが必須です。
なので、最初はできる範囲で、写真や動画を順番に流して、指導員がナレーションを入れながら上映するだけでもいいんですよ。
以下、スライドショー作成のポイントです
写真・動画の撮影
とにかくスライドショーは、素材となる「良い写真」「良い動画」がたくさんないと話になりません。
日常の遊びや生活のなかで、ふとした子どもの様子、キラリと輝く表情を撮りためていきます。
今の瞬間を保護者に見て欲しい!
ってことあるでしょ?私は、学童のワンシーンを切り取るという点では、実践メモと撮影は共通する部分が多いと思います。
懇談会を見通して、4月から写真や動画を撮っておきましょう。
キャンプの説明などのために、昨年のキャンプの様子を写真や動画で見てもらうのもいいですね。
カテゴリーごとに写真を整理
遊び・行事・生活の様子など、上映したい写真や動画をフォルダごとに整理していきます。
素材がそろったら、「本番用」のフォルダに、全ての写真を入れ、上映順に並べます。
撮影機材も大事
どんなカメラを使うのか、がスライドショーの出来栄えを思いっきり左右します。
がってん学童では、備品のコンパクトデジカメと一眼レフで撮影しています
子どもたちが全員出演しているかの確認
せっかく懇談会に参加したのに、スライドショーに我が子の写真が1枚もなかった・・・、とならないように、何度もチェックします。
チェックして、足したり引いたりして、微調整の繰り返しで結構大変ですが、これ超重要な作業です。
けど、子どもの中にも目立ちたがり屋とか、カメラで撮られるのが苦手な子とか色々います。
なので、スライドショーの前には断りを入れておきます。
出席日数や一人ひとりの子どもの性格などにより、スライドショーに出演する回数は個人差があることをご了承ください
スライドショーの時間
15分~20分が目安の時間です。上映したい写真はたくさんあるけど、私の経験では、20分を超えると、見ている方が疲れてきます。
プレ上映しよう
懇談会の前に、帰りの会などで、子どもたちにスライドショーを見てもらいます。子どもたちは大喜びですし、指導員にとったら、本番前のリハーサルになります。
保護者交流の進め方
懇談会で大事な保護者交流(グループワーク)についても説明しておきます
保護者交流では、活発に保護者が発言できるように、10~15人のグループに分かれます。
グループの別れ方はくじ引きでも良いですが、学年別や生活班別、地域別など、懇談会の趣旨によって、グループを作る方が良いでしょう。
各グループには、指導員がひとりつきますが、指導員はあくまで記録係です。最初だけ、
進行係と報告係を決めてください
報告係の方には、この後の全体会でグループで話し合った内容を報告してもらいます
と説明します。進行係、報告係は立候補で決まる場合もあれば、じゃんけん、やってほしい人を「せーの」で指さすなど、指導員がサポートしながら円滑に決められるようにします。
最初の1周は、自己紹介と、家庭での子どもの様子を一言ずつ話して話してください
司会進行は、進行係の保護者が行います。
2周目は、テーマに沿って発言をしたり、1周目の時の発言の中で出された保護者の悩みについてフリートークをします。
よくあるテーマはこんな感じかな・・・
- 宿題について
- ゲームを与えるか?ゲームをする時のルール
- テレビを見る時のルール
- 保護者のマイブーム
- 保護者が子どもの頃「はまった」遊び
- クリスマスのプレゼント何する?
- 息抜きの方法
懇談会の参加アンケートに、「当日話し合いたい内容」を書き込む欄を作っておき、その中からみんなでテーマを選ぶこともあります。
子どもの話題もいいですが、保護者同士が共感し合えるテーマも盛り上がりますね。
だいたい、制限時間を過ぎても話が尽きず・・・ということになりますが、こうなったら懇談会は成功ですよね。
懇談会 その他の工夫・アイデア
これまで懇談会で取り組んだ内容で、盛り上がったものです
アンケート(こども)
事前に、子どもにアンケートを書いてもらい、その集計結果をもとにフリートークする
- 好きな遊びは?
- 好きなおやつは?
- 学校の先生・指導員・お母さん、こわい順番は?
- 宿題はいつどこでやってる?
- 将来の夢
- 今一番欲しいもの
- 困っていること
- 最近一番嬉しかったこと などなど
穴埋め問題(大人)
懇談会の参加アンケートに、以下のような穴埋め問題を書いておき、一覧(名前はなし)をプリントにして配る。
「我が子の一番素敵なところは( )で、もうちょっと頑張ってほしいところは( )です。」
学童川柳
懇談会の参加アンケートに「学童川柳」「子育て川柳」を書いてもらい、一覧をプリントにして配る。これは結構盛り上がった。
子ども映画会
懇談会の間に、子どもたちは映画を観ます。子どもが「行きた~い!」と言うので、保護者の参加が増えることも・・・。
〇✖札
保護者交流で、割りばしに四角いボール紙を貼り〇・✖と書いた、2本の札を準備しておく。一人ひとりの保護者が、他の保護者に聞きたい質問を順番にしていき、回答者の保護者達は〇か✖の札をあげる。
遊び体験
保護者が、テーマ別に参加したいグループに分かれるようにし、テーマの一つに「遊び体験」のグループを作る。保護者と指導員で、普段子どもが学童でしている遊びを本気でやる。かまぼこ落とし・大根抜き・天下などなど・・・。
けっこう色々やってますね・・・
懇談会の注意
懇談会では、注意しておきたいこともあります
子ども同士のトラブルや課題について、懇談会で取り扱う時は、必ず関係者の保護者に許可をとっておきましょう。
また、これらの問題は、資料には掲載しない方がよいでしょう。懇談会に参加した保護者に関しては、その場で指導員が説明や補足をできるのですが、プリントに掲載した内容が「一人歩き」してしまう場合がありますので、くれぐれも気をつけてくださいね。
個人懇談について
今回の記事では、全体での保護者懇談会について説明しましたが、必要に応じて、個人懇談も行いましょう
特にコロナ禍では、全体での懇談を開催するのは難しい状況が続いています。個人懇談なら、比較的開催しやすいでしょう。
全体での懇談会は中止で、資料配布のみとした場合は、希望者は個人懇談を受け付けるようにしてはいかがでしょうか。
さいごに・・・
いかがでしたか?今回はがっつり懇談会についてまとめました。
がってん学童の取り組みが皆様の参考になれば幸いです。
色々工夫してるんですね~
そうなんです!指導員は頑張って準備をしてるんです!
だから、お願い
懇談会に参加してください
結局最後はお願いなのね・・・
最後にこんなこと言ったらなんだけど、懇談会の準備で指導員が疲弊しないように、あまり負担にならないように取り組むことが大切ですよ。
子どもとたくさん関わっていないと、懇談会でリアルな子どもの姿が伝えられませんから・・・。
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