目次
当サイトは「がってん学童」を舞台に、学童保育や子育てに関する様々なテーマを扱っています。
春休み保育お疲れさまでした
最初の山場は乗り切ったね
つ、つかれた~
今日からやっと給食が始まりましたね
一日保育の春休み期間は、指導員で子どもの様子などをゆっくりと話し合う時間があまりありませんでしたが、給食が始まり、打ち合わせの時間がとれるようになってきました。
というわけで、今回の記事は、われわれがってん学童保育所の春休み総括です。
よくがんばったのぅ
あっ!仮田先生!
久しぶりに登場した、ボランティアの仮田先生は、がってん学童の「分析」担当です。
学校現場で勤め上げた、経験豊かな元教員のスタッフなんです。
ちなみに、仮田先生の昨年の春休みの分析結果は、こちらの記事です
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【分析】がってん学童保育所の春休みはなぜ好調だったのか??6つのポイントを公開!
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新年度は順調だったのか?
失敗した時に振り替えることも大切じゃが、順調だった時に、なぜ上手くいったのかを分析して、次につなげることが重要なんじゃよ
仮田先生は、いつもこう言っています。
なんとか無事に春休みを終えたけど、順調だったって気がしないわ
これ、私の正直な感想です。
た、たしかに・・・
なかなかに厳しい春休みじゃったのぅ
なんか色々上手くいかなくてすごく疲れました!
その「うまくいかなかった」原因を認識できておるのだろうな?
え?
「なんとなく」は一番だめじゃ
原因を分析して対策を打たないといかん
ちょっと待っておれ
モード・チェンジ!
シャキーン!
じゃじゃ~ん!
ここからは、わし(仮田先生「モード・アナリシス」)が解説しよう。
仮田先生は、分析する時はこの姿になるんだよな~
がってん学童「不調」のポイント
がってん学童の春休みがイマイチじゃったのは次の5点が原因じゃな
- オミクロン株の影響で「卒所式」が3月末にずれこんだこと
- 新年度の職員採用がうまくいかなかったこと
- 登録人数が増えたこと
- ICTシステムを導入したこと
- コロナ対応と給付金の膨大な事務作業がおりてきたこと
新型コロナウィルスの影響
新型コロナウィルスの影響で、卒所式がずれこみ、新年度準備に影響がでてしまったのぅ。
学級閉鎖や閉所などがあり、かなりの混乱状態じゃった。
それと、早くから求人を出しておったが、人材難で、思うように採用できなかった。そんな中で、新年度早々、コロナ禍の影響で出勤できないスタッフがでてしまったことも手痛かった。
まぁ、不可抗力もあるから、厳しい中でよくやったほうじゃと思うがな
この2点は「昨年順調だった理由」でもあるから、やはり大切なポイントじゃな。
コロナ禍では、余裕のある職員体制が必要だということを痛感しましたよ
そのことを運営者や行政にしっかり伝えていくのじゃぞ
ICTシステムの導入による混乱
紙ベースの出席把握から、ICTシステムに変更したのじゃが、職員負担を軽減するはずが、かえって混乱しておった。
だからわしは反対しておったんじゃ
わしは紙の出席簿で子どもの顔を見て一人ひとり確認するほうがやりやすいし安心じゃわい。
導入のタイミングももう少し検討した方がよかったのぅ。
新しいシステムは慣れるまでに時間がかかる。
便利なシステムであっても使いこなせなければかえって不便じゃぞ
ICTシステムの導入を検討している施設の方は、定着までに半年ほど見ておいた方がよいかもです
事務作業量は、半端なかったのぅ。事務員のいない学童保育所にとっては、完全に容量オーバーじゃった。
ジャングル事務じゃ
出口のないジャングルに迷い込んだかのような果てしのない事務作業が、年末から4月上旬まで続いたのぅ。
辛かった・・・
コロナ禍で事務作業量がうなぎのぼりじゃ、そろそろ事務員の採用を本気で検討してはいかがかな
春休み良かったこと
良かったこともあったぞえ、天候とかな、ふぉっふぉっふぉ
天候以外良かったとこなかったの~?
冗談じゃよ。新年度をなんとか乗り切ることができたのは、次の4つのポイントじゃな。
- 高学年の子どもたちが力を発揮していたこと
- 1年生が落ち着いて過ごしていたこと
- チームとしての成熟が見られること
- 職員の休憩時間をしっかりと確保していたこと
頼りになる高学年の存在
新年度初日には、高学年の子どもたちが、次々と現れる新1年生をロッカーまで案内してあげたり、名札をつけてあげたり、手厚い対応をしていた。
入所式でも、司会進行や式中の1年生のサポートなど、温かいかかわりが、見ていて本当に頼もしかったのう。
春休みは、職員の朝の打ち合わせは、高学年の子どもたちが低学年の子どもたちに紙芝居を読んであげている間に、全職員が集合して行っていたが、紙芝居を読み終えても打ち合わせが終わらない日があった。そんな時・・・
あとどれだけ時間かせいだらいい?
あと5分お願い!
わかった!
なんて頼もしいことを言ってくれておった。
どうやって時間をかせぐのか、職員一同打ち合わせそっちのけで、興味津々見守っておったら、
ぴざって10回言ってみ~!!
ぴざぴざぴざ・・・
ぴざぴざぴざ・・・
低学年を見事にまとめている・・・
(僕よりすごい)
職員顔負けのリーダーシップを発揮しておった。
やらされてる感は一切なかったぞえ。進んで、本人たちも楽しんでいる姿が素晴らしかった。
高学年の子どもたちが力を発揮してくれると、学童全体が活気づくのぅ。そのことに確信をもったらよい
高学年の子どもたちは、年下の子の面倒を見てくれもしたが、高学年同士の時間をたっぷりと楽しんで、やりたいことを思いっきりやっておった。そこのところがポイントじゃよ。
まずは自分たちが充実していること、だからこそ年下の子どもにも目が向き、すすんで職員のお手伝いをしてくれるのじゃな。
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1年生が落ち着いていた
私、コロナ禍の2年を過ごしてきた子どもたちだから、大変なのかと覚悟していたんです
家庭や各施設が、必死になって子どもの育ちを守ってくれたおかげだね
たしかに、1年生たちは落ち着いていて、楽しんで学童で過ごせておった。
しかしワシから見れば、むしろ上級生たちが落ち着いておったから、1年生が安心して過ごせていたように見えたぞえ。
もうちょっとしたら、1年生たちも本来の自分を解放しはじめる、そこからが勝負じゃよ、ふぉっふぉっふぉ
職員チームの成熟
非常勤職員の異動はあったが、今年度も正規職員の異動はなく、チーム編成3年目を迎えることになった。
困難な状況じゃったが、見ていて安心感があったぞえ
「うまくかなかった」とは言うけど、なかなかに安定した育成支援ができておったぞ。
現状に満足せず、さらなる高みを目指して、連携を深めていくのも良いが、時には自分たちの頑張りを自分たちで認め合うことも大切じゃよ。
仮田先生にそんな風に言ってもらえたら嬉しいわ
職員の継続というのは、それだけで大きな力となるんじゃ、これからも働き続けられる職場を実現していくのじゃぞ
職員の休憩時間をしっかりと確保していたこと
長期休みは、休憩時間をとりにくいものじゃが、交代でしっかり1時間確保しておった。
実際には休憩時間も作業や相談をしていたことも多かったけど・・・
ほんにお疲れ様じゃったな
しかしそれでも、休憩時間として確保することは大切なことなんじゃ
朝から夕方まで子どもたちと過ごす長期休みでは、子どもから離れて、職員が心身を休めるだけでなく、自分の時間として自由に作業をしたり、雑談の中で子どもの様子を交流したりすることは、育成支援のパフォーマンス向上のためには、本当に大切なんじゃよ。
わしは長期休みで一番大切なのは職員の休憩時間だと思ってるくらいじゃ
春休みに休憩の確保が困難だった施設は、3か月後ににやってくる夏休みまでに、必ず改善策を講じてほしい。
夏休みの職員の心身の負担は、短い春休みとは比較にならないですからね
私たちの学童は、平日は10時出勤なんですけど、給食が始まるまでの午前中授業の時は、10時半から1時間休憩をとっていました
それくらい休憩時間にはこだわっているんです
さいごに・・・
ちょっといいかの
なんですか?
年度末から新年度の事務作業が一段落したとき、所長が「久しぶりに子どもたちとかかわるぞ~!」って言いだした時があったじゃろう?
それで、「ここがこうだ」「あれがどうだ」「もっとこうした方がよい」などとうんちくをたれておったのう。
みんなの前では言わなかったが、あの時が一番ぐだぐだじゃったぞえ。
な、なんですって!?
所長が事務に忙殺されている間に、職員たちが立派に連携しておったんじゃよ
もっと職員を信頼して任せる方がうまくいくとわしは思った
そ、そうですか
うむうむ
ほんに頼もしい職員たちじゃわい
(おしまい)
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