今回は、毎日の「帰りの会」を行ううえでのポイントお伝えします。
子どもが落ち着かなかいような学童では、「帰りの会」の進め方を見直すことで、雰囲気を改善できると思います。ぜひ参考にしてください。
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多くの学童では、一日の節目として、平日の夕方5時頃に、「帰りの会」の時間を設定しているのではないでしょうか。
帰りの会では、子ども全員が集まり、指導員が子どもたちに明日の予定や注意点などを話します。
私は、この「帰りの会」の時間をとても大切にしています。
「帰りの会」の進め方
まず初めに、がってん学童保育所の「帰りの会」の進め方をご紹介します。
試行錯誤の末、現在の形に落ち着きました。
帰りの会の時間は、16時50分からの7~8分です。
まず、最初に司会の子どもたちが前に立って、「静かにしてください」と、全体の子どもたちに注意を呼びかけます。だいたい静まったら帰りの会を始めます。
これから帰りの会を始めます。今日一日で、楽しかったことやみんなに言いたいことはありますか?
司会の子どもたちが声をそろえて言います。
子どもたちが手をあげて、司会の子どもがあてます。あてられた子どもは、その場で立って、
ドッジボールが楽しかった!
などと発表します。「このくつしたはだれのですか?」と、落とし物を手にみんなにたずねる子どももいます。
たくさん手があがるので、一日に発表できる子どもは、だいたい5人くらいまで、と決めています。
次は、司会が、
先生からみんなに言うことはありますか?
と、指導員に聞きます。
指導員から、明日の予定や連絡事項を子ども達に伝えます。
クイズを出したり、歌やゲームを楽しむ時もあります。
最後に、司会の子どもたちが、
これで帰りの会を終わります。さようなら
と言って、全体の子どもたちが、
さようなら
さようなら
と、あいさつをして終わりです。
司会は、各班のリーダーである、4年生以上の高学年が行いますが、副リーダーの3年生が司会をする日も決めています。がってん学童保育所には現在10班の生活班があるので、司会は輪番で行っています。
「帰りの会」は、学童の生活の中で唯一、子ども全員が集う時間
私が「帰りの会」を大切にしているのは、学校から学童に返ってくる時間がばらばらで、おやつの時間にも全員がそろわない子どもたちが、一日の中で全員そろうのが「帰りの会」だからです。
帰りの会は、指導員がお説教をする時間や、子どもに伝達を行うための時間ではありません。子どもたちが一日に一度、仲間全員と過ごすことができる貴重な時間なのです。
このように「帰りの会」を位置づけると、自然とその内容や進め方が見えてくるのではないでしょうか。
「帰りの会」は、楽しい時間であり、年上の子どもたちが、ちょっとかっこいい姿で活躍する場であり、それを見た年下の子どもたちが憧れを抱くような、そんな時間です。
「帰りの会」を通して、学童の子どもたちが仲間としてまとまっていくことができるような時間にしたいと、私は思っています。
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子どもが騒がしかったり、話を聞いてくれない時は
がってん学童保育所では、「帰りの会」で、指導員から子どもたちに話をする時間があります。指導員が帰りの会を進める学童も多いでしょう。
時には、子どもたちが集中しない、おしゃべりをするなど話を聞いてくれない場面があります。「こらー!いつまで騒いでいるの!!」と、指導員が声を張り上げて怒りたくなるところですが、我慢してください。
いつでも怒っていると子どもたちが慣れてしまい、本当に必要な場面でさえ、指導員の話が聞けないようになってしまう危険があります。
子どもが聞きたくなる話をする
では、どうしたらよいのでしょうか。
答えは、「子どもが聞きたくなる話をする」です。
子どもたちは褒められることが大好きです。
今日、すごい嬉しいことがあったの!〇〇ちゃんが初めて一輪車に乗れたんだよ!
〇〇君がドッジで1年生を守っていたんだぜ!かっこよかったぜ~!
と、言う風に、その日の出来事を取り上げて、子どもたちに話すようにします。毎回、これをやっていくと、子どもたちは今日はだれの話だろう?と、指導員の話を聞くようになっていきます。
子どもたちは、支援員のプライベートに関する話も大好きです。
おいらが子どもの時の話なんだけどさ・・・
昨日の夜、寝ようとしたらまくらもとにね・・・
などと、語りかけるように話すと、子どもたちは興味津々に耳を傾けてくれます。
子どもが聞きたくなる話をするためには、「今日の帰りの会ではどんな話をしよう」と考えたり、みんなに伝えるために、「子どものちょっといい姿やかっこいい姿」を、できるだけ多く見つけようとするなど、指導員の準備や努力が必要になります。
そんな努力は、「この先生の話はいつも面白いな~」という子どもの思いにつながるとともに、「この先生は、ぼくたちのことをいつも見てくれているんだ」という信頼感につながっていくんですよ!
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子どもに伝達をするうえでの注意点
連絡事項を伝えるうえでは、1つの話が1分以内であること、話す内容は3つ以内であることを心がけましょう。
子どもの集中力には限りがあります。
また、伝える内容が多すぎると、子どもは覚えられません。
あらかじめ指導員間で、今日の帰りの会で子どもたちにする話の内容を打ち合わせしておき、あまり多いようなら、優先度の低いものは明日にまわすようにします。
実は、帰りの会で子どもたちに話をするうえでの注意点や話術など技術は、小学校の先生向けのマニュアル本がとても参考になります。
まとめ
「帰りの会」は、指導員が努力や工夫をすることで、子どもたちにとって楽しい時間になり、それが学童の温かい雰囲気に繋がっていくんですね!
毎日の積み重ねなので、とても大きなことだと思いますよ。
まずは、「帰りの会」を、指導員のためのものではなく、子どもたちのためと位置付けて取り組んでみましょう。
なお、現在は、新型コロナウィルスの感染予防のため、一時に多くの子どもを集める時は、子ども同士の間隔や換気に気を付けてください。
まとめ
- 帰りの会を、子どもの司会で行うと、雰囲気がかわる
- 帰りの会は、子ども全員が集まる、子どものための時間と位置付ける
- 指導員からの伝達だけでなく、子どもが聞きたくなる話をする
- 子どもへの伝達の際は、1つの話は1分以内、話す内容は3つ以内にする
それでは、また次の記事でお会いしましょう。
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