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こんにちは、がってん学童所長です
今日は、学童保育の指導員など、子どもの施設で働く職員だからこそ守りたい、人間関係に関するたった一つのルールについてお話ししたいと思います。
目次
チームワークの土台となるのは職員の人間関係
学童保育は、複数の指導員で子ども達を保育する、「チームプレー」です。子どもの安全を守るためには、指導員の連携は不可欠です。そして、指導員同士が同じ目標を目指して協力し合うことで、より豊かな放課後の時間を子どもたちが過ごせるようになります。
学童保育以外の様々な職場でも同じです。職員のチームワークはとても大切です。
チームプレーの土台となるのは、指導員同士の人間関係や信頼関係です。しかし、残念なことに、人間関係で悩む指導員が非常に多いという現実があります。土台ができていないと、もちろんチームプレーは成り立ちません。
私の友達にも、人間関係で悩んでいる指導員がいます。
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職員は、子どもにとって最も重要な「環境」
子ども達が施設で過ごす時、どのような部屋があり、どのような遊具や本が置いてあるかによって、子どもの遊びや生活、成長・発達は大きく影響されます。職員は、施設環境の重要性を理解し、適切に整えなければいけません。
施設や遊具・本などは、「物的環境」と言います。一方で、子どもたち職員・保護者は、「人的環境」と呼ばれます。
子どもの施設においては、職員は子どもにとって最も重要な環境の一つとなります。
「家庭環境」を考える時に、親の状況やパーソナリティーがその大きな割合を占めるのと同じで、「子どもの施設」では、個々の職員や職員集団の状況は、子どもに大きな影響を与えることになるのです。
このことを自覚し、自分が、そして職員集団が、子どもにとって「最善」の環境となれているかどうかを、私たちは、常に振り返る必要があります。
職員が生き生きと協働しているのと、お互いに険悪なのとでは、どちらが子どもにとっての豊かな環境なのか、考えるまでもないですよね。
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子どもは大人の鏡
子ども同士の「もめ事」が絶えず、落ち着かない施設では、職員同士もトラブルや悩みを抱えていることがあります。
子どもにとって大切な環境の一つである大人同士の関係がぎくしゃくしているのです。そのような雰囲気は、指導員が思っている以上に子どもや保護者に伝わります。
子どもが落ち着かない時には、職員の人間関係を見つめなおしてみましょう。
子どもは大人を映す鏡なのです。
このことからも、職員同士の人間関係を適正に保つことは、私たちにとって、非常に重要なミッションと言えます。
例えば、失敗の多い職員を、先輩職員が、「なんでそんなこともできないの?」と、非難したり叱責する姿は、「できないやつは怒られて当たり前」と、子どもに教えているようなものです。年上の子どもがが、年下の子どもの失敗を馬鹿にしたり、厳しく追及するような雰囲気につながってしまう恐れがあります。
逆に、職員同士が支え合い、ミスをカバーし合い、お互いを尊重し合う姿は、そのまま、子ども達にとっての人間関係のモデルとなります。
たったひとつのルール
職員が、子どもにとって「良い環境」であるために、そして、子どもたちの人間関係のお手本となるために、私たちが守るべき、たった一つのシンプルなルールがあります。
それは、「私たちがいつも子どもに言っていることを、私たち自身が実践する」ということです。
学童保育の指導員は、子ども同士がけんかをした時になんと言うでしょうか。
- 人を傷つけることを言ったらいけないよね
- 相手の立場になって考えてみよう
- もう少し優しく言おうね
などと子どもに話すのではないでしょうか。
他にも、
- 自分と違う考えも認め合おう
- みんな違ってみんないいんだよ
- 遅れている仲間がいたら、待ってあげよう
- 上級生は、年下の子どもに教えてあげてね
- みんなで協力しようね
など、仲間同士がお互いに安心して過ごせるための考え方を、子どもたちの年齢や発達に応じた、わかりやすい言葉で子ども達に伝えていると思います。
そして、子どもが失敗した時には、
- 失敗は宝物だよ
- くじけずに、もう一度やってみよう
- 大丈夫、君ならできるよ
と、声かけをしているはずです。
これらの言葉を職員同士の関係におきかえてみてください。
普段、自分が同僚の職員にかけている言葉は、子ども達に言っている言葉と同じになっているでしょうか。
悩んでいる、私の友達は、こんな優しい言葉をかけてもらっていないわ。
不器用やマイペースな新人職員に対して、「なんでそんなことできないの?」などと言ってしまったりしていないでしょうか。
「だって大人でしょ?」「子どもと大人は違う」というのは、言っている人が自分を正当化するための言い訳です。
子どもの施設で働く職員だからこそ、「子どもにいつも言っていることを実践する」。この、たった一つのルールを守ってください。
職場の人間関係は上司や先輩指導員の責任
私は現在は、管理職の立場なので、上司や先輩としての悩みもあることは重々承知しています。
しかし、やはり、職場の人間関係は、上司や先輩がどうあるかによって大きく左右されると感じています。
新人職員や後輩職員が悩んでいる時、その原因は、より長くその職場にいる職員の責任である場合も多いのです。
最近は、上司が部下にかかわる時のコツは、「おひたし」だそうです。
- 「お」怒らない
- 「ひ」否定しない
- 「た」(困っていたら)助ける
- 「し」指示する
それだけ、若手を大切に育てようという時代です。
子どもの成長や安心・安全というゴールを目指して、プロとして、お互いに厳しさを持ちながらも、支え合い、お互いに成長していける職員集団を目指しましょう。
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悩んでいる人も、子どもに言っていることを実践する
今、悩んでいる人も、普段子どもに自分が言っていることを思い出してください。
- 人は悩んだ分だけ成長するんだよ
- つらい時期には必ず終わりがあるんだよ
- 時間が解決してくれることもあるんだよ
- どうしても自分で解決できない時は、先生に助けを求めたらいいんだよ
苦しい時期を乗り越えるヒントも、子どもに私たちが言っている言葉の中にあります
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私の職場の暗黒時代
実は、私が勤める学童でも、かつて、2年で11人の指導員が入れ替わったという「暗黒」の歴史があります。私が異動してきた時が、そのような状況でした。
学童で出会った子どもが、私に最初に言ったのは「先生はいつやめるの?」という言葉でした。
保護者と指導員の信頼関係もぼろぼろでしたが、あまりにも状況が悪いだけに、新しく着任してきた私への期待を込めて、温かく協力的に見守ってくれる保護者がいたことが幸いでした。
現状を変えたいと思う保護者と、指導員の思いが重なり、その後、指導員の異動はなくなりました。そこから一歩ずつ積み重ね、安定した指導員集団で、子どものための豊かな実践ができるよになるまで3年ほどかかりました。
私の職場で、過去にそれほど多くの指導員が入れ替わった原因は、施設長のパワハラでした。私の先輩の指導員たちは、その施設長のパワハラを理事会に告発しました。
指導員が立て続けに辞めるような状況は、子どもにとっては最悪です。だから先輩たちは勇気を出して立ち向かったんです。そのような出来事の後に私は異動してきました。
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さいごに・・・
いかがだったでしょうか。
今回は、職員同士の人間関係をよりよいものとするための、「子どもにいつも言っていることを大人が実践する」というルールについてお話ししました。
このルールはシンプルですが、実践するのはとても難しいことです。自分の職場の職員同士の関係を振り返ってみると、意外とできていないことに気付くかもしれません。
こどもたちに豊かな成長を保障するためにも、まずは、このルールを職場の文化として定着させましょう。
職員同士の関係が安定し、信頼関係が深まると、よりよい保育のためのチームプレーもまた深まります。
この話はまたの機会に!