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人間関係とチームワーク

【学童保育】ゆる~い先生V.Sてきぱき先生

ある日のがってん学童・・・。

支援員

たけし先生!あと30分で閉所なのに、まだ日誌書けてないんじゃないの?

支援員

あ、すいませ~ん、てっちゃんから遊びに誘われて。

もっと遊ぼうよ~

所長

・・・

りえ先生は、子どもの対応も保育外の業務も、てきぱきとこなす中堅職員。

一方、たけし先生は、ゆる~い雰囲気で子どもから人気の新人指導員。

タイプの違う二人が、かみ合わないシーンが増えているのが最近心配です・・・。

もう少し正確に言うと、てきぱきタイプのりえ先生が、たけし先生への不満をためているように思えるんです。

2人の様子を見ていると、私のパートナーが以前、介護福祉士施設で勤務していた頃の話を思い出しました。

ゆる~い職員とてきぱき職員

その介護施設には、二つの職員のグループがあって、一つはゆったりと利用者とかかわるタイプの職員群。もう一つは、てきぱきと業務をこなす職員群でした。

私のパートナーは、いつも利用者目線でゆったりとかかわる、ある先輩職員のことを尊敬していましたが、その先輩職員のことをてきぱきタイプの職員たちはよく思っていない雰囲気があり悩んでいました。

パートナーは、てきぱきタイプの先輩職員のことも尊敬していました。業務が早くて確実、いつも定時でサッと退勤する。実はてきぱきタイプの職員達には、子育て真っ盛りのお母さんたちが多く、家に帰ってからも家事・育児がある方たちだったんです。パートナーは、てきぱきタイプの先輩のことを尊敬するけど、時々利用者へのかかわりが「さばさば」しすぎて業務的に感じることがあると話していました。

所長

話を聞いて整理したら次のような様子だったようです。

<ゆる~い職員さん>

  • 利用者とゆったりとかかわる
  • 利用者目線
  • 仕事を楽しんでいる

<てきぱき職員さん>

  • やるべき業務を確実にこなしている
  • 利用者とドライな関係
  • 時間に厳しい

どちらのタイプもあっていいのに・・・

私は、パートナーの話を聞いて、どちらのタイプの職員さんも職場には必要な人たちだと思いました。それなのに、派閥のようになって、そのせいで板挟みになる私のパートナーのような職員が生まれてしまっている。

所長

なんだか残念だ、何とかならないものか・・・。

これが自分の職場なら、問題解決の手立てをうてるかもしれないけれど、私ができるのはパートナーの話を聞くことぐらいしかありませんでした。

その時思ったのは、働く目的や仕事で感じるやりがいは人それぞれであって、そんなお互いを認め合い歩み寄ることができないのだろうか。どちらかの価値観でないといけないというのでなく、お互いの立場を理解し合い、助け合えあい、事業の目的を果たしていく。どうやったらそんな職場にしていけるだろうか・・・、それが、施設長や運営の役割なのだろう、ということでした。

色々なバックグラウンドを持つ職員が、お互いをリスペクトして気持ちよく働ける職場作り・・・。パートナーの話はその後も私の心にずっとひっかかっています。

さいごに・・・

所長

たけし先生もりえ先生もさ、この学童に来てくれてありがとう!

支援員

な、なんすか急に

支援員

変な物でも食べましたか?

タイプの違う二人が学童にいてくれるおかげで、子ども達のかかわりが豊かになっていると思う。

自分にはないお互いの良さを認めつつ、プロとして言わなければならないことは言い合い、高め合いながらこれからも一緒に頑張っていこうね。

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(おわり)

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