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目次
4月からスタートした今年度の学童保育も、夏休みを経て、9・10月で折り返し地点となります。
子ども達も私たち指導員も、本当によく頑張ってきたね
子ども達のふとした姿に成長を感じるっす!
そんな子ども達の姿や、我々の思いを、保護者にしっかりと届けたいね
がってん学童では、夏休み明けに、子ども達や指導員の作文を1冊にまとめた「文集」を発行しています。
作業は大変ですが、4月から学童保育の生活をともに作り協力をしてくれた保護者の皆さんに、子ども達の成長や楽しかった学童の思い出を形にしてお届けする「文集」は、学童保育の活動への理解を深め、後半の活動を温かく見守ってもらうためにも、大切な取り組みだと思っています。
文集は、学童保育の活動の良さを「発信」する取り組みの一つなんです
いわゆる連絡や報告とは別に、子ども達の素的な姿や指導員の熱い思いを「発信」していくことは、子ども達がのびのびと活動できる学童保育の実現にはかかせません。
今回は、がってん学童が行っている取り組みの中から、特に、そのような「発信」を意識したものを取り上げてご紹介したいと思います。
日頃から、育成支援を頑張っているのに、なかなか学童の雰囲気が良くならないと悩んでいる指導員の皆さんは、「発信」を工夫することで、事態が改善することもあるのではないかと思います。
ご参考になれば幸いです。
この記事の内容
- 「発信」とは保育を「見せる」こと、そして「魅せる」こと
- 良いシーンだけを切り取って伝える
- 文集発行のねらい
- 様々な「発信」方法
- 良いエピソードは多い方が良い
- さいごに
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【学童保育】9月の育成支援で大切にしたいこと
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「発信」とは保育を「見せる」こと、そして「魅せる」こと
私の経験では、豊かな実践内容を持ちアグレッシブに活動している学童保育施設は、子どもの活動を様々な方法で保護者や地域に発信しています。
豊かな保育内容があるから「発信」ができると思われる方がいるかもしれませんが、私は、しっかりとした「発信」をしているからこそ、のびやかに子どもの活動ができると思っています。
つまり、「発信」することで、保護者や地域の中に理解者や協力者、そして応援団を作り、そのような人たちに後押しされて学童保育実践が、さらに発展していくことができるんです。
「発信」するための指導員の時間や労力は、子ども達に返り、指導員がやりがいを持って働ける環境に返るんですね。
「発信」は言い換えると保育を「見せる」こと
そして「魅せる」ことなんだよ
「魅せる」ってなんかかっこいいっす!
良いシーンを切り取って伝える
ここでのポイントは、課題や悩み・苦労はひとまず置いて、我々指導員ががんばっていることや、子ども達の生き生きとした活動の様子に焦点を当てて伝えるということです。
つまりは「良いシーン」を切り取って伝えるんだ
感覚としては、「広告」や「集客」に近いです。
「こんだけ素敵なんだよ~!」
「学童って最高なんだぜ~!」
ってところを見てもらう。
なんか、あざといな~
そのように受け取る人もいるかもしれませんね。
もちろん学童保育は営利目的ではなく福祉です。なので、あくまでも例えとしての話です。
けどね、自分の学童の特色やストロングポイントを指導員として意識していくことは大切なことだと私は思いますよ。
それにね、学童保育には課題や悩みはつきものなんだ
子育てにだって悩みは苦労は山ほどあるよ
だからこそ、よい面をどれだけ伝えられるか、ってのが我々指導員の腕の見せ所なんだよ。
苦労や課題ばかり伝えていたら、息が詰まっちまうよ。
生きている以上悩みも苦労もなくならない。
子どもの笑顔や成長ってのは、大人たちがそんな苦労を乗り越える素晴らしい力があるんだ。
それを保護者や地域にできるだけたくさん伝えていきたいと僕は思っている。
それに、「ないものは見せられない」からね
良いところを切り取るといっても、それはそれで子どもの事実なんです。
学童保育の日々の営みの中で、子ども達の笑顔や素敵なシーンがあるからこそ、伝えられるんです。
まずは、指導員ができるだけ多くの子どもの素敵な姿をキャッチすること、そのための感性を磨くこと。
そして、キャッチした子どもの姿を学童保育の中に留めておくだけでなく、「このシーンを保護者と共有したい!」という思いを持って、積極的に発信していくことが大事なんです。
子どもってさ、よい面を見てもらうと自信をもって成長していけるんだよ
子ども達の良さを発見する「まなざし」を磨いていこうね
了解っす!
文集発行のねらい
話を文集に戻しますね。
がってん学童の「夏休み文集」のねらいを、ベテランのりえ先生に解説してもらいま~す
夏休み文集には、まず、夏の行事や夏休みの学童生活の報告を、子ども自身の言葉で伝えるという目的があります
保護者にとっては、夏休みを終えて我が子が何を感じているのかを、あらためて知ってもらい、4月からの成長を感じて欲しいと思っています。
けど、文集の目的はそれだけではありません。
もう一つの大きなねらいは、保護者に、我が子以外の学童の子ども達のことを知ってもらい、興味を持ってもらうことです。
文集には、各学年の、子ども達全員の作文が載っています。
それを読んで、
お、この子は息子の話によく登場する子だな
なかなかおもしろそうな子じゃないか
あら、高学年になったらこんなにしっかりとした文章を書けるようになるのね
など、文集を通じて学童の子どもの一人ひとりの個性にふれたり、6年間の成長の見通しまで感じてもらうことができるんですね。
特にコロナ禍で様々な学童行事が中止になり、学童で親子が触れ合う場面が激減している中で、文集の意義は大きくなっていると思います。
コロナ禍でも子ども達が元気に過ごした夏休み、そして、コロナ禍での複雑な子ども達の心情も、子ども自身の言葉でつづられているんです。
文集には指導員の作文も載せているの
普段はなかなか伝える機会のない指導員の思いやパーソナリティーを、まとまった文章量で保護者に伝えることができるのも文集の良さですね。
この先生、なかなか面白いね
この先生、こんな人だったんだ~
文集を読んでもらうことで、指導員の別の表情や、熱い思いを知ってもらい、安心感や信頼感を深めてもらうことができるんです。
新人のぼくの文章は注目の的かもしれないっすね~
文集の作成方法や注意点
せっかくだから、文集作成の行程をご説明しておきますね。
興味のない人はすっ飛ばしてください。
子ども達が作文を書くのは、夏休みの後半の「宿題の時間」です。
その頃には、多くの子ども達が宿題を終えて手持ち無沙汰になっているんですね。
作文用紙は学年毎に大きさが違います。
1年生は作文用紙の4分の1、2年生は半分、3年生以上は1枚を目安にした用紙を作ります。指導員はA4原稿1枚です。
目安だから、それより多く書いても少なくったっていいんだよ
私が大切にしているのは、作文を書き始める時に、夏休みのいろんな行事の写真を一緒に見たり、思い出を語りあったりして、子どもの記憶を呼び起こすことです。
前のことはすっかり忘れちゃってる子もいるから、これをやると、生き生きとした思い出がよみがえって、文章が書きやすくなるんです。
文章はそのまま載せることもあれば指導員がパソコンに打ち込むこともあります。
表紙と目次も作って、印刷して製本すると完成です。
印刷・製本がなかなか大変です
児童数が増えてページ数も増えたから
なので今年は印刷と製本は外注です。意外に安いんですよ。
注意点としては、印刷・製本・配布の時点で、誰かの作文が抜けていたなどのミスがあれば、差し替えなどが大変になりますし、場合によっては取り返しがつかないことになります。
印刷前の仮製本を、指導員で二重三重にチェックするなど気をつけます。また、チェックの時間を含め製作期間は余裕を持って設定しておくことも大事ですね。
ちなみに、夏休みの報告は、文集以外にも学童便りの増刊号として発信したり、夏休み報告会を行ったこともあります。
色々な方法があると思いますので、できるだけ負担の少ない方法を考えてみてくださいね。
様々な「発信」方法
がってん学童は、年度末にも文集を出しています
これは3年生卒所時代の「お別れ文集」の名残です
3年生の子どもや親には3年間の思い出を、6年生は6年間の思い出を、その他の子ども達は1年間の思い出を書いてもらいます
2冊の文集以外にも、色々な発信をしていますよ
毎月の学童からのお便りやホームページなどは、基本的な情報発信です。
入所説明会で保護者に配る資料もその一つです。
施設によってはSNSで子ども達の様子を発信しているところもありますね。
様々な手段や機会を使い、学童の情報を発信していきましょう。
ここでは、今回のテーマである、「見せる=魅せる」発信について、文集以外の取り組みをご紹介します。
行事での子ども達の発表
夏祭りでの発表や親子合宿などの機会は、子ども達の姿を保護者や地域の皆さんに直接見てもらうことができる「発信」の機会と考えることができます。
夏祭りのステージで、けん玉を発表する子ども達を見て、地域の乳幼児やその保護者に、学童に入ったらこんな活動ができるんだと思ってもらったり、年配の皆さんに懐かしんでもらったりすることができます。
3年生の太鼓の発表や高学年のダンスの発表などでは、我が子の成長を実感したり、低学年の子どもや保護者にとっては、上級生になったらあんな活動ができるようになるんだと、成長の見通しを持ってもらうことができる機会です。
コロナ禍で、このような機会はすっかり少なくなってしまいました
懇談会の動画上映
懇談会では、子ども達の学童での遊びや生活・行事の様子を写真やビデオで撮影したものを編集し、スライドショーやムービーとして上映します。
7月の懇談会では、4月からの様子を中心に、11月の懇談会では夏休みの様子や、秋の取り組みを中心に動画をまとめます。
写真や動画は、学童生活の「良いシーン」を切り取り、ダイレクトに伝えることができるとても有効な発信手段です。
保護者にも「毎回の動画上映を楽しみに懇談会に参加しています」「子どもが学童が楽しいと言っている理由がわかりました」など好評です。
これまでは、学童で開催する懇談会で上映していましたが、前回は感染防止のためオンライン懇談会としてましたが、ZOOMで動画を上映しました。
詳しくはこちらの記事にまとめています。
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【学童保育】初めての「オンライン懇談会」開催準備とやってみた感想
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写真の販売を通じて
写真の販売をオンラインで行っていますが、実は、これも発信の機会になっています。
オンライン販売では、多くの写真の中から自宅で保護者が購入写真を選ぶんですが、その際に他の写真もたくさん目にすることになるので、学童の様子がよくわかるんですね。
オンライン販売は様々な業者がサービスを展開しています。
私たちが使っているのは「はいチーズ!」です。
活動をDVDに
高学年キャンプなどの大型行事は、動画をDVDにまとめて、家庭に配布することもあります。
2泊3日のキャンプをドキュメンタリーとしてまとめて見てもらうんです。
フォトブックに思い出をまとめて
年度末には、高学年の活動を一冊のフォトブックにまとめて、1人ひとりにプレゼントします。
しまうまプリントなら、A5サイズで498円。なかなかのクオリティーのフォトブックが作れます。
制作も、ネット上で行うことができ、それほど難しくありません。
良いエピソードは多い方が良い
良いシーンや良いエピソードがたくさんあると素敵だね
「ヒヤリハット」に対して「にやりホッと」という言葉がありますが、学童での子ども達の最高の瞬間や、素敵な笑顔、心温まるエピソードがたくさんあることは、それだけ豊かに子どもたちが過ごしているということ。そして、そんな豊かさをキャッチできる指導員がいるということ。
そんな、ちょっといいシーンを切り取り、発信していく活動は大変だけど意味があるんです。
失敗談や、とんでもハプニングや、うっかりエピソードなんかも発信したいわ
そうだね、それも大切な発信さ
様々な機会に様々な方法で、指導員が大切にしていることを保護者や地域に発信していく。
言葉や理屈じゃなく、子ども達の笑顔や生き生きとした姿を届けること。時にダイレクトに、時にふんわりと、そうして学童保育への理解や共感を広げていくんです。
さいごに
今回は学童保育の良さを発信することをテーマに記事をお届けしました
いかがだったでしょうか?
懇談会の時の動画作成とか、先輩たちが苦労しているのを見てたけど、ちゃんと意味があったんですね
もう一度おさらいしておきますね。
- ますは、育成支援をしっかりと行い、安定した学童の生活をつくること
- 9月頃になると、そうやって4月から積み重ねてきた生活が、子ども達の成長として表れてくる
- それら子どもの姿をしっかりとキャッチすること
- キャッチした子ども達の姿を積極的に発信していく
- それが学童保育への理解や協力につながっていく
これを一連の流れとしてとらえておくことが、子ども達や指導員にとって過ごしやすくのびのびとした学童保育の生活に返ってくる。
子ども時代の良さとか、遊びの大切さってのは、数値化できないいわばプライスレスな価値なんだ
それらを中心にすえて活動を展開する学童だからこそ、指導員の積極的な発信や保育を「見せて魅せる」営みが大事なんだ。
はい。わかったら文集作成がんばろうね
りょうかいっす~
ファイト~
というわけで、今回の記事は場です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回の記事もお楽しみに~。
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