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この記事の内容
がってん学童保育所の指導員集団が、チームとして成長していく過程を描くシリーズの第三話目。中堅指導員のりえ先生の負担を軽減し、がってん学童のチームワークを向上するために、新人指導員のたけし先生に、指導員のチームワークをレクチャーします。指導員のチームワーク向上に課題意識のある皆さんにおすすめです。
目次
- 指導員育成時の先輩指導員の心構え
- なぜ学童保育にチームワークが必要なの?
- 学童保育における「ゾーン・ディフェンス」を解説
- トラブル発生時のチームワーク
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指導員育成時の先輩指導員の心構え
りえ君、新人指導員のたけし君に、チームワークについてレクチャーする前に、聞いて欲しいことがあるんじゃ
なんでしょう?
新人指導員に、学童保育の仕事内容を伝えるうえでの、先輩指導員の心構えについてじゃ。
よいか、我々学童保育指導員は、「伝えること」「教えること」そして「育てること」のプロフェッショナルじゃ。
「普段我々が、子どもたちを相手に発揮しておる『指導員の専門性』を、新人指導員を相手にそのまま使う」これが新人指導員育成の「コツ」なんじゃよ。
なるほど・・・
しかしな、これが意外と難しいんじゃ
大人同士だって、できていることを認めよう
りえ君は、新年度、新人のたけし君にイライラする場面があったと思うのじゃが、それはなぜだろうか?
大人なのに、なんでそんなこともわからないの?って思ってしまいました
その、「大人なのに」が、指導員育成の邪魔をしおるんじゃよ
よいかな、新人指導員と対する時は、「大人だから」や「大人なのに」を忘れることじゃ。新1年生の子どもたちと向き合う時と同じように、笑顔で、わかりやすく、ゆっくりと、ていねいに、新人指導員に教えていくんじゃよ。
そして、「できていないこと」を責めるのではなく、「できていること」をどれだけ認められるか、これも子どもの対応と全く同じなんじゃよ。
この、帰りの会の記事を、新人指導員の育成という観点でもう一度読み直してごらん。
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新人指導員の「ちょっといい姿」を見つけることを大切にしてみます!
では、以上を踏まえて、いよいよたけし君に、チームワークの話をしてみようかの
なぜ学童保育にチームワークが必要なの?
なんすか?話って??
指導員のチームワークの話がしたいんじゃよ
しどういんのちーむわーく?
そうじゃよ。学童保育の指導員にとって、チームワークは、とってもとっても大切なんじゃ。
なぜ学童保育でチームワークが大切か、まず最初に説明するから聞いておくれ。
これは、小学校での子どもたちと先生の様子じゃ。子ども達は席に座って、先生の授業を聞いておるじゃろ。小学校では、クラスの30人の子どもたち全員が、同じ授業をするんじゃ。
次にこれが、学童保育での子どもたちの様子じゃ。子どもたちは、一人ひとりが自分のやりたい好きな遊びをしておる。あっちでドッチボールをしたり、こっちでマンカラをしたり、そっちでけん玉をしたりと、学童保育施設全体を使って、様々な遊びが同時進行で行われておるんじゃな。
「学童で子ども達が、学校のように全員同じ活動をしてくれたら、指導員が見やすいのに」という考えは、間違いじゃぞ
学童は、子ども達がやりたいことを思いっきりできる「放課後」の時間じゃ。子どもたちが自由に、のびのびと遊ぶことを保障しないといかん。
だから、学童では、複数の指導員で、自由自在に活動する子どもたちのことを見ておるんじゃ。
複数の指導員で子どもたちをみる以上、そこには指導員と指導員の「連携」が必要となる。
ここまではよいかな?
か、かんぺきっす!
学童保育における「ゾーン・ディフェンス」を解説
指導員間の連携の具体的な方法として、がってん学童では、エリアごとに指導員が分担して保育にあたっておる。例えば、今日の外遊びはたけし君が担当、部屋遊びはりえ君が担当、というようにな。そうすることで、施設全体に指導員の目が行きわたるようにしておるんじゃ。
たけし君は、「ゾーン・ディフェンス」を知っておるかな?
知ってます!おいら、サッカーやってたんで!
ゾーン・ディフェンスとは
サッカーやバスケットボールなど様々なスポーツにおける戦略。端的に言うと、「エリアを守る」戦術。
学童保育で指導員が行っている「エリア分担」は、スポーツでいうところの「ゾーン・ディフェンス」にとてもよく似ておる。だから、今後は、「エリア分担」のことを「ゾーン」(ゾーン・ディフェンス)と呼ぶことにするよ。
一方で、特別に配慮を要する子どもには、マンツーマンで指導員が支援にあたる場合もある。
マンツーマンとは
相手チームの1人に対し、味方チーム1人が対応する戦略。
学童保育現場では、「ゾーン」と「マンツーマン」を併用して、全体の子どもに支援が行き届くような体制をとっておるんじゃ
なるほど~!!
「エリアごとに担当する」ということを「その場所だけ見ていたらよい」と誤解してはいけないよ。子どもたちの動きに合わせて、「ゾーン」も絶えず変化していく、それには指導員のチームワークが必要なんじゃ。
次の図をみてごらん。
このように、指導員が「ゾーン」で子どもたちをみているとしよう。
この時、子どもたちの遊びが変化して、B部屋に子どもが1人もいなくなり、A部屋にたくさんの子どもがいる状況が生まれたとする。
B部屋をみていたたけし君は、どのように動いたらいいと思う?
A部屋に行くっす!
よくできました。
子どもたちの動きに合わせて、指導員の「ゾーン」も、常に形を変えていくんじゃ。子どもがいない場所を守っていても意味がないじゃろ?
このたけし君の動きこそが「指導員のチームワーク」なんじゃ。
では次に、子どもたちがA部屋から屋外に移動したとしよう。たけし君ならどうする?
所長と相談して、どっちかが屋外に行くっす!
またまた大正解じゃ!
子どもの動きに合わせて刻々と変わる学童の状況を、指導員はチームワークを駆使して、「ゾーン」を柔軟に変化させながら保育を行っていくんじゃ。
それでこそ、子ども達の安全を守りながら、のびのびとした遊びを保障することができるんじゃよ。
トラブル発生時のチームワーク
別の場面でも見てみよう
このように指導員が「ゾーン」で子どもたちをみているとしよう。たけし君はB部屋で子どもたちをみておる。
その時、A部屋で子ども同士のトラブルが発生し、所長がトラブル対応にあたったとする。
たけし君ならどう動く?
A部屋とB部屋のどちらも見渡せるポジショニングを取るっす!
では、そこで同時にB部屋でもトラブルが発生したとする、たけし君ならどうする?
そのような状況は、夏休みの一日保育の中などでは、普通に起こるぞえ。
えーっと、えーっと・・・
私なら、たけし先生にB部屋のトラブル対応にあたってもらい、C部屋にいる仮田先生に「全体」を見てもらいます。
さすが、中堅のりえ君じゃ・・・
「ただいま~!!」
おっと、子ども達が返ってきたようじゃな。
この話にはまだ続きがあるんじゃが・・・
一応言っとくが、
今日はまだ、「ゾーン」を使おうとしてはいけないよ
つ、つかえない??
今までの話はなんだったのさ~??
「ゾーン」を現場に応用するためには、「3つのスキル」が必須なんじゃ
その話はまた、明日にするとしよう。さぁ!皆の衆、楽しい放課後の始まりじゃぞ~!!
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おかえり!かけるくん!
ただいマンゴー!
おかえリンゴ!かっけー!
(続く)