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子ども支援のポイント

【学童保育】子ども同士のトラブル対応の難解な場面をすっきり解決した、新人指導員たけし先生の話とは?

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この記事は3分で読めます。

支援員

こんにちは、がってん学童の指導員、りえです。

今日のお話は、学童のトラブル対応で、私が新人指導員のたけし先生のことを見直したエピソードを書きました。

トラブルの解決が山の頂上だとしたら、そこにたどり着くまでには色々なルートがあって、それぞれの指導員らしさが出ると思うんです。

今回は、私にはちょっと真似できない、たけし先生の持ち味を活かした対応だったと思います。

トラブル勃発?

りえ先生!ちょっと来てよ!

てつおのやつひどいんだよ!!

支援員

どうしたの?

長期休みで一日保育の日のことでした。女子数人が私を呼びに来ました。何やらトラブルが起こったようです。

現場へ行くと、さっちゃんが泣いていました。

支援員

何があったのよ?

てっちゃんが私の服にわざとマジックを付けたの!

その横では、てっちゃんが無言で固まっていました。てっちゃんは女子たちから散々責められたようでした。

・・・

女子たちの話を総合すると、絵を描いていたさっちゃんの近くにいたてっちゃんが、突然さっちゃんの服にマジックをつけたそうです。さっちゃんの服のそでには、黒い染みができていました。けっこう目立つ、大きな染みです。

私はてっちゃんにききました。

支援員

てっちゃん、みんなは、てっちゃんがわざとマジックを付けたと言っているけど、そうなの?

わざとじゃない。僕も絵を描こうとしたらついちゃったんだ。

もし、てっちゃんが「わざと」マジックをつけたんだとしたら、何らかの事情があってのことだと思ったのですが、てっちゃんは「偶然」だと言い張りました。

私は、とりあえずてっちゃんの言い分を認めたうえで、さっちゃんが泣いている原因を探ろうと思って、てっちゃんにききました。

支援員

そう、偶然だったんだね。ところで、てっちゃん、さっちゃんにちゃんと謝ったの?

マジックの染みが偶然にしては大きかったことが私にはひっかかっていたのですが、私の経験では、本当に偶然の出来事で、てっちゃんが反省して、すぐに謝っていたら、さっちゃんがこのように納得がいかずに取り乱すことはなかったんじゃないかと思ったんです。

謝ってない。

支援員

あら?それっておかしくない?偶然でもさっちゃんの服を汚しちゃったんだから、すぐに謝らないと。だからさっちゃんは泣いているんじゃないの?

私は、その場を収拾するためにも、てっちゃんが「謝らなかった」ことについて、反省を促すように話しました。

・・・ごめん。

うん・・・。

てっちゃんは謝ったのですが、なんだかすっきりしない展開です。てっちゃんには、私には話せない事情や思いがあるようで気になりました。

この服、お気に入りだったの。

そうそう、マジックのついた服のことも何とかしなくっちゃ。私は、てっちゃんと一緒に学童で染み抜きをしようと考えました。今ならまだ間に合うかもしれない。

支援員

さっちゃん、汚れた服、てっちゃんと一緒に綺麗にするから、これに着替えてごらん・・・。

ところがさっちゃんは、着替えることを嫌がりました。

やだ~!家でお母さんと一緒に綺麗にする~!

無理やり着替えさせるわけにもいかず、結局私は、学童での染み抜きはあきらめました。

担任のたけし先生に事情を伝えたら・・・

実は、てっちゃんとさっちゃんは、たけし先生のクラスの子どもで、この時はたけし先生、お昼休憩で現場を離れていたんです。

私は休憩から帰ってきたたけし先生に状況を説明しました。

支援員

・・・って感じで・・・、すっきりしなくてごめん。さっちゃんとてっちゃんのご家庭には連絡を入れた方がいいと思うわ。

支援員

そうだったんすね。対応ありがとうございました。

たけし先生は、少し考えた後、私に言いました。

支援員

ちょっと行って、すっきりさせてきますね!

そして、てっちゃんとさっちゃんのところへ向かっていったんです。その時のたけし先生の後ろ姿が、なんだか頼もしく感じました。

しばらくしたら、たけし先生、てっちゃんとさっちゃんと一緒に私のところにやってきました。

さっちゃんは服を着替えて、てっちゃんがその服を持っていました。

子どもたちは、ずいぶん穏やかな表情に変わっていました。

たけし先生、一体どんな話を子どもたちにしたんだろう?

皆さんは、たけし先生がどんな対応をしたと思いますか?

自分の経験を子どもに話して・・・

たけし先生の話では、以下のような対応をしたそうです。

支援員

てっちゃん、さっちゃんの服にマジックつけちゃったんだって?りえ先生から聞いたよ。

うん。

わざとじゃない。

支援員

そうだったんだね、信じるよ。てっちゃんはわざとじゃないけど、たけし先生はわざとやっちまったことがあったんだ。

たけし先生は、てっちゃんの「わざとじゃない」をすんなり受け止めました。

そのうえで、自分の子どもの頃の経験談を二人に話したそうです。

支援員

小学生の時の習字の授業でね、クラスの女の子の服に「とりゃー!」って言ってわざと墨を付けたことがあるんだ。先生からめちゃくちゃ怒られちゃった。それで家でお母ちゃんと一緒に泣きながら服を洗ったんだよ。

たけし先生なにやってんのよ!

ばかじゃん・・・

支援員

ははは・・・、昔のことだけどね。けど家で服を洗ってるとき、めっちゃ反省したよ。

だからてっちゃんも家で服を綺麗にしてさっちゃんに返してあげなよ。

うん。わかった。

支援員

さっちゃんもさ、着替えておいでよ。

うん。

さいごに・・・

私はたけし先生からの報告を聞いて、自分の対応を振り返りました。

私は、「わざとじゃない」という、てっちゃんの言い分を認めたようでいて、心の中では、「ひょっとしたらわざとだったかもしれない」という可能性を考えていました。それでいて、落としどころとして、「てっちゃんがさっちゃんに謝る」という解決を目指したんです。

でも、たけし先生は、まるまる、てっちゃんの言い分を受け止めました。そのうえで、自分の失敗談を子どもたちに話して、てっちゃんに挽回のチャンス(家で汚した服を綺麗にすること)を与えました。

さっちゃんの手前、てっちゃんの言い分に懐疑的だった私にとっては、てっちゃんの言い分を「信じる」とあっさり言えちゃうたけし先生はすごいと思いました。

なんていうんだろう・・・。うまく言えないけど、私がテクニックで対応しようとしたのに対して、たけし先生は、子どもたちが、お互いに納得のいくゴールに向かって、まっすぐにぶつかっていって、そんなたけし先生の言葉だからこそ、子どもたちにはストンと落ちたという感じ?

子どもたちが、たけし先生の話を受け入れることができたのは、日頃の信頼関係と、たけし先生の「失敗談」のおかげだと思います。私にはちょっと真似できない対応です。

支援員

さっちゃんとてっちゃんの家にも電話しときましたから。

支援員

ありがとう。お疲れさまでした。

たけし先生、自分の持ち味をいかした子どもとのかかわりで、どんどん成長しているように思いました。

(おわり)

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