" />

当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。

子ども支援のポイント 未分類

「煽られた!」が原因のトラブルが激増??「どこからが煽りなのか」子どもの遊びの場面で見られる「煽り」問題を整理してみました。

スポンサーリンク

子ども同士の「煽り」問題にどう向き合う? 〜放課後児童クラブでの遊びの中のトラブル〜

「煽ってきよった!」「煽るなよ!」――最近、放課後児童クラブの遊びの中でこんな言葉が飛び交う場面が増えていませんか?ドッジボールや鬼ごっこなどの勝負が絡む遊びの最中に、ちょっとしたガッツポーズや喜びの表現が「煽り」と受け取られ、トラブルにつながるケースが見られます。

私たち支援員も、「どこからが煽りなのか?」「どう伝えれば子どもたちが納得できるのか?」と悩むことが多いです。単なる遊びの盛り上がりと、本当に相手を傷つける行動の線引きは、子どもにとっても大人にとっても難しいものです。

本記事では、子どもたちが「煽り」と感じる背景や心理、社会的な影響を考えながら、放課後児童クラブや家庭でできる対応策を紹介します。子どもたちが楽しく遊び、お互いに心地よい人間関係を築けるように、私たち支援員ができることを一緒に考えていきましょう。放課後児童クラブ以外の様々な子どもの施設の職員の方もぜひご参考にしてください。

ある日の職員打ち合わせで、またまた「煽り」によるトラブルが・・・

支援員

こんにちは。がってん学童の支援員、りえです。

私たちの学童では、毎日子どもたちが帰ってくるまでの時間に、スタッフ一同で、当日の打ち合わせや前日の振り返りをしています。より良い子ども支援のために、この時間はとても大切なんです。

ところで、今日もまた「例の問題」が話題にのぼりました。

支援員

昨日もドッジボールで揉めました。てっちゃんが「煽るなよ!」って怒って、そこからケンカになっちゃったんです。

所長

またかぁ。

ここ数年、本当に「煽るな」って言葉をよく聞くようになりました。私が気になるのは、ちょっとしたガッツポーズですら『煽り』と受け取って感情を爆発させてしまう子がいることです。昨日のドッジでも、かける君がボールを当てたあとに小さくガッツポーズしただけで、てっちゃんが「煽るなよ!」って怒ったそうです。

支援員

かけるくんに悪気があるようには見えなかったっす・・・。

支援員

まぁ、こないだはてっちゃんが「ざっこー!」って言って煽っているのを見たけど・・・。

正直、てっちゃんに関しては「どっちもどっち」と言いたいところです。しかし、このようなことで遊びが度々中断されると、子どもたちが放課後の時間を楽しめなくなってしまいます。

支援員

う~ん、こっちとしても、どこからが『煽り』で、どこまでが単なる喜びの表現なのか、子どもたちにどう伝えればいいか悩みます。

遊びの中で喜ぶこと自体は悪いことじゃないし・・・。

支援員

ただの喜びの表現まで『煽り』って受け取ってしまうのは、子どもたちの中で価値観が変わってきているのだろうか・・・。

支援員

そういえば、ゲームの影響とかもあるかも。

ゲームのオンライン対戦などで『煽り』が問題になったり、SNSで『煽り行為』が取り上げられたり、社会全体の影響もあるのでしょうか。

ある子どもが、「ガッツポーズは禁止って(学校の)先生が言ってたのに!」と怒っていたことも気になりました。その子のクラスでは、担任の先生がそのように子どもたちに伝えているようです。トラブルを防ぐためとはいえ、私は大人が一方的にこのようなルールを決めることに引っ掛かりを感じました。

所長

どうすれば楽しく遊べるのか、子どもたちと一緒に考えていく必要がありそうだね。

支援員

例えば、子どもたちと「煽りってどんなこと?」「どうしたら気持ちよく遊べる?」って話し合う機会を作るのもいいかもしれませんね。

支援員

ポスターを作って、どこからが「煽り」になるのかをわかりやすく子どもたちに伝えるのはどうかしら?ポスター作りには絵の好きな子どもにも協力してもらって・・・。

所長

うん、どちらもいいアイデアだね!

というわけで、私たち支援員自身が、まずは煽りとそうでない行為の違いを整理して、子どもたちにわかりやすく伝えられる方法を考えることにしました。

そもそも「煽り」とは?

支援員

その前に・・・「煽る」という言葉の意味や語源をあらためて学んでみましょうよ。

1. 「煽る」の語源

「煽る」の語源は、古くから使われている日本語の動詞 「あふ(逢ふ・合ふ)」 に由来すると言われています。
もともと「風や火の勢いを増すように刺激する」という意味があり、そこから比喩的に 「人の感情を刺激する」 という意味でも使われるようになりました。

江戸時代の文献などでも「煽る」という言葉は見られ、特に 「騒動を煽る」「興奮を煽る」 などの形で使われてきました。


2. 「煽る」の意味

「煽る(あおる)」という言葉には、以下のような意味があります。

  1. 風などを送って勢いをつける
    • 例:「火を煽る」(火に風を送って勢いを増す)
  2. 気持ちや感情を刺激して高ぶらせる
    • 例:「観客を煽る」(興奮させるように誘導する)
  3. 人を挑発したり、行動をあおる
    • 例:「相手を煽る」(挑発する、刺激して行動を誘発させる)
支援員

「煽る」にはポジティブな意味合いもあるのね。

支援員

こどもたちの間で問題になっているのは 「相手を挑発する」 という意味での「煽る」行為ですね。


子どもたちの遊びの中での「煽り」

最近、学童や学校の遊びの中で、「煽る」「煽られた」といった言葉が飛び交うのは次のような場面です。

  • ドッジボールで相手を当てた後、大げさに喜ぶ → 「煽るなよ!」とトラブルに
  • 友達同士の会話で「ざっこー」「おっつー」といった言葉が使われる
  • 負けること自体が「煽られた」と受け取られ、感情的に反応してしまう

→ 問題点
「勝負=煽り合い」と捉え、健全な競争ができなくなる
「ちょっとした喜びの表現」すら「煽り」と受け取られ、こども同士の関係がギスギスする
「やり返さなきゃ!」という気持ちが生まれ、対立がエスカレートしやすい

支援員

特に遊びの中でこのような場面が・・・

支援員

勝敗が絡むとなおさらね・・・

子どもが「煽られた」と感じる心理とは?

所長

こどもが「煽られた」と感じる背景には、次のような心理的な要因も考えられると思う。

  1. 勝ち負けへの敏感さ
    • 小学生の時期は自己肯定感が発達途中であり、勝ち負けの経験が自己評価に直結しやすいです。
    • 勝負に負けることが「自分が否定された」ように感じてしまうことがあります。
  2. 感情のコントロールが未熟
    • 勝負で負けた時の悔しさを整理し、受け入れたり消化したりするのことが難しいことがあります。
    • 「自分が負けたのに、相手が喜んでいる=バカにされた」と短絡的に受け取ってしまうことも。
  3. 言葉の流行
    • 子どもたちは流行語を使うことで共通の文化を共有し、仲間意識を強める傾向があります。「煽る」「煽られた」という言葉が流行することで、少しのことでも「煽り」として認識してしまうことがあります。

「煽り」と「そうでない行為」の整理の仕方

支援員

こどもたちにわかりやすく伝えるためには、具体例を示しながら整理するのがいいと思うわ。

① 煽り行為に該当するもの

  • 言葉で相手を挑発する(「ざまぁ」「よわっ!」「おっつー」など)
  • 相手を指さして笑う、あざける
  • わざと見せつけるような仕草をする(目の前で大げさなガッツポーズ、踊る、馬鹿にしたような表情をする)
  • 負けた相手に向かって「負け犬」「ざっこー」などと言う

ポイント相手をバカにしたり、不快にさせる目的がある行為。

② 煽りではない行為

  • 成功して嬉しくてガッツポーズをする(相手ではなく自分や仲間に向かって)
  • 仲間とハイタッチをする
  • 「やったー!」と喜ぶ(相手を見て言うのではなく)
  • 「ナイス!」と味方をほめる

ポイント自分やチームの頑張りを喜ぶ自然なリアクション。


子どもたちへの伝え方の工夫

支援員

「煽り」と「そうでない行為」の違いをわかりやすく伝えるために、次のような方法はどうだろう。

① みんなで考える場を作る(グループワーク形式)

「この行動は煽りかな?煽りじゃないかな?」と問いかけ、子どもたちに考えさせる。
👉 例えば、カードに以下のような行動を書いて、それぞれ「煽りか、そうでないか」を話し合う。

  • ゴールを決めてガッツポーズする
  • 負けた相手に「おっつー」と言う
  • 仲間とハイタッチする
  • 相手の前で「よっわ!」と叫ぶ
支援員

こどもたち自身に考えて判断をしてもらうことで、納得感が生まれると思う!

② 言葉の置き換えをする

子どもたちが「煽り」と言う前に、こんな言葉に変えてみようと提案する。

  • 「煽るなよ!」→「今の言い方はちょっと嫌だったよ」
  • 「煽ってきよった!」→「ちょっとびっくりした」「なんか悔しかった」
  • 「ざまぁ!」→「やったー!」「ナイス!」
支援員

感情を、適切な言葉に置き換える力が育つような支援も大切にしたい。

③ 感情の整理をサポートする

  • 負けた子が悔しがっている時は「悔しいよね」「次はどうする?」とポジティブに切り替えられるように声かけをする。
  • 煽りを受けたと感じた子には「相手は本当にバカにしたつもりだったかな?」と一緒に考えてみる。
所長

子どもが少しずつ、自分の気持ちを整理できるような支援も大事だね。

④子どもが「煽られた」と感じたときの対処法を伝える

  • 深呼吸して落ち着く:「すぐに怒らず、一度深呼吸しよう。」
  • その場で言い返さない:「言い返すと余計にケンカになっちゃうよ。」
  • 先生や大人に相談する:「困ったときは先生や親に話してね。」
支援員

いざという時の具体的な対応方法を伝えるのもいいと思う。


社会的な背景について

近年、子どもたちが「煽り」という言葉を使うことが増えたきた理由として、社会的な背景も考えられます。

  1. ゲーム文化の影響
    • 対戦ゲームの中には「煽り行為」をするプレイヤーがいたり、「エモート」などで相手を挑発する文化がある。
    • これを現実の遊びに持ち込んでしまう子どもがいる。
  2. SNS・動画配信の影響
    • YouTubeやSNSでは「やり返す」「言い返す」ことが面白いコンテンツとして扱われることがある。
    • これを真似して、リアルな遊びの中で「煽る・言い返す」ことが普通になってしまう。
  3. 「負け=恥ずかしいもの」と考える風潮
    • 子ども同士で「勝たないとダメ」「負けるとダサい」という価値観が広まりやすい。
    • その結果、負けた時に「相手が煽ってきた」と感じ、悔しさを処理できない。

まとめ

  1. 子どもが「煽り」と感じるのは、負けた時の悔しさや、バカにされたと感じることが原因。
  2. 「煽り」と「そうでない行為」の違いを、目的や相手への影響を考えながら整理する。
  3. 子ども自身が考えられるようなワークを取り入れ、「言い方」「受け取り方」の工夫を伝える。
  4. ゲーム・SNSなどの影響を踏まえ、遊びの中での感情コントロールを学べるよう支援する。
支援員

以上のようなアプローチをすると、自然と「煽り」が減っていくと思います。

支援員

こどもたちが楽しく遊べるようになるといいですね!ぜひ試してみてください!

-子ども支援のポイント, 未分類

© 2025 GATTEN!GAKUDO