新着記事
2025/4/24
学童保育等で新年度に行う個別面談のポイント「こどもの課題や困り感を柔らかい表現で伝えて保護者との信頼関係を築く」【言い換え一覧】
目次 はじめに 支援員 先輩、新1年生の保護者面談ってそろそろっすよね…? 支援員 そうね。5月がちょうどいい時期かな。入所して一か月、こどもたちも少しずつクラブの生活に慣れてきたころだから。 支援員 でも、正直、話しづらい話題もありますよね。「落ち着かない」とか、「手がでちゃう」とか、どうやって伝えたらいいのかな・・・。 支援員 その気持ちすごくわかるわ。でもね、大事なのは「その子の姿」をまるごと受け止めているって保護者に伝えることなの。 支援員 ま、まるごと? 支援員 そう。困った行動もその子らしさの ...
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2025/4/8
【放課後の詩」ノーソンチュー
ノーソンチュー(忖度注意はいらん) 「あんた、走ったらあかんって言うたやろ!」——って、ほんまにそれ、誰のための注意や? 上司の目チラッ保護者の顔チラッ「ええ、私、ちゃんとこども見てますよ〜」ってその“チラッ”はもうええねん。 それ、ソンチュー。忖度しての注意、略してソンチュー。こどもちゃう、自分守っとるだけやん。ほんまの注意、どこ行ったん? こどもはな、見抜いとるで。その声のトーン、その目の泳ぎ。「なんや、また大人の都合かい」って ほんまの注意っちゅうんは、相手のこと、よう見て、相手の言葉よう聞いて、「 ...
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2025/4/7
【放課後の詩】心の成長痛
心の成長痛 ねえ、どうしたの?なにかあった? …… 先生でよければ、話を聞くよ。 …… そっか、今は話したくないんだね。うん、いいよ。無理に聞かないから。 …… じゃあ、代わりに——先生の話、ちょっと聞いてくれる? …… 体が大きくなるときって、足や腕が、じんじん痛くなることあるよね? あれはね、「成長痛」って言うんだ。体が一生けんめい、大きくなろうとしているサインなんだよ。 …… でもね、実は——心にも「成長痛」があるんだ。 たとえば、友だちに言われた一言が胸の奥にずっと引っかかって、 話したいのに話せ ...
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2025/4/4
放課後児童クラブにおける性暴力防止「現場の具体的な取り組み例や研修資料など」
― こどもを守るために支援員ができること ― 令和7年1月、「放課後児童クラブ運営指針」が改正され、性暴力防止に関する項目が新たに盛り込まれました。 具体的には、第3章「放課後児童クラブにおける育成支援の内容」の中の、1‐⑧「こどもが安全に安心して過ごすことができるように環境を整備するとともに、緊急時に適切な対応ができるようにする。」に、次の内容が追加されました。 ◉ 性暴力防止のため、こどもの発達段階に応じた啓発を行う。また、放課後児童支援員等からこどもへの性暴力および、こども間での性暴力が発生した際に ...
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2025/4/3
【放課後の詩】ピンチはチャンス
子ども同士の 大きなトラブル言葉も出ずに 職員室は 静まり返る どうしたらいいの?誰もが 不安な顔でうつむいていた そのとき 先輩がぽつり「・・・これはピンチじゃなくてチャンスだよ」 その一言で 空気が変わったそうか これは子どもたちの大きな成長の 入口なんだ トラブルは ただの困りごとじゃないつまずくことで 気づけることがあるぶつかることで わかりあえることもある ――そう思わせてくれた あの言葉 それから私はピンチに出会うと そっと目を閉じて深呼吸「これはチャンス」って 心の中で唱える そして 目を開 ...
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2025/4/2
【放課後の詩】花より泥団子
花より泥団子 太陽がぽかぽかと地面をあたためる春休み今日も、泥団子日和です 「先生! こっち来てー!」声のほうを見るとすでにちびっこ職人たち手はドロドロ 目はキラキラ ぎゅっぎゅっと握ってはサラ砂をまぶして磨いて、磨いて、また磨く完璧な球体を目指して 「先生の泥団子、まんまるじゃん!」「うわ、すげぇ~!」「天才だ!」……ふふん、でしょ。これぞプロの技よ(でもね、腰、痛いんですけど) しゃがんだままで三十分そろそろ限界、よっこらしょ……ああ、立ち眩み。春の景色がブラックアウト年齢には、勝てません 「先生の団 ...
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2025/4/1
【放課後の詩】もうあそんでいいですか?
もうあそんでいいですか? みんなで遊ぶ時間それは 笑い声が響きあい手と手がふれあい 心が交わる素晴らしいひとときのはずだった だけど「先生、もうあそんでいいですか?」その言葉に 私は立ちすくんだ え? いままでのは遊びじゃなかったの? 決められた遊び決められたルール決められた時間 それは いつしか“やらなきゃいけないこと”になっていたのかもしれない こどもにとっての「遊び」とは自分で選び 自分で始め 自分で終える自由の中にある 生きた営みだった 私はあの一言にこどもの声なき声を聴いた 「わたしは わたしの ...
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2025/3/30
【放課後の詩】放課後児童支援員宣言
🕊️ 放課後児童支援員宣言 🕊️ 私は、こどもの声に耳を傾けます。言葉にならない気持ちも、沈黙の中のサインも、受けとめられる支援員になります。 私は、こどもの成長を信じます。今できること、これからできることを信じて、焦らず、比べず、そのこのペースを大切にします。 私は、こどもとたくさんあそびます。笑って、転んで、泣いて、また笑って、あそびを、こどもたちと一緒に心から楽しみます。 私は、働く保護者の味方になります。悩みや不安に寄り添いながら、子育て ...
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2025/3/30
【放課後の詩】「はじめの一歩」
はじめの一歩 靴ひもを結びなおしてドアの前で深呼吸 今日がその日新しい職場はじめての出勤 「自己紹介、なんて言おう?」鏡の前で 何度もリハーサル「ええと…はじめまして…いや、もっと明るく!」声に出せば出すほど頭の中はまっしろ、まっしろ、雲の中 名前、趣味、好きなあそびでも一番伝えたいのは「みんなと仲よくなりたいんだ」ってこと 部屋のざわめきが近づいてドキドキが波のように押し寄せるでも、その向こうから小さな「こんにちは」が聞こえた ふと目が合った今日、はじめてこの場所に来た子の不安そうな表情 「あ、緊張して ...
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2025/3/29
【放課後の詩】たった一言で
たった一言で 「どうしてもっとこうしてくれないんですか?」そんな言葉に心がぎゅっと小さくなる 誰のためにやっているんだろうこんなに頑張ってるのにそう思ってしまう夜もある こどもの笑顔に癒されながらも言葉にできない疲れが背中にじわじわと積もっていく 正直、やってられない――そんな気持ちが、ふとこみ上げる だけどある日、ふいにかけられた「いつもありがとうございます」「先生がいてくれて、本当に助かっています」そのたった一言で全部の苦労が、スーッと溶けていった 保護者もまた、働きながら不安や焦りを抱えて懸命に子育 ...
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所長
指導員1年目のたけし先生は、子ども達から大人気です。だけど、高学年の女子だけは、どうにも苦手なようです。
私から見ても、高学年の女の子たちがたけし先生に興味を持っているのは明らかなのですが、態度がとにかく裏返しというか・・・。
そんなある日のことだった(たけし先生語る)
6年生のみさとたちが、こっちを見て、何やらコソコソと話していたんです。
とかなんとか言ってたみたいです・・・。
すると突然、みさとが、おいらの方にやってきて、
ってきくんです。何のことからわからずに、
支援員
ってききかえしたら、
って、めっちゃ怒って言うんです。
支援員
そこでおいらはやっと、その日が修学旅行の前日だったってことを思い出したんです。
支援員
って、おいらが言うと、
って言ってみさとは去っていきました。
ちなみにお土産は、広島名物もみじ饅頭一個でした。
あの饅頭の味は一生忘れません。
高学年はややこしい?
所長
まったく、おみやげをあげたいなら素直に言えばいいのにね
支援員
指導員にお土産を買ってきてくれるなんて、やっていることは可愛らしいみさとちゃんなのですが・・・。
たけし先生の話によると、にらんだり、暴言を吐いたり、すれ違いざまに背中をひっぱたいたり、とにかくネガティブな行動が続いているとのこと。
私やりえ先生とは、普通に話すことができるのに、たけし先生に対してだけ、そんな態度をとってしまうのは、やっぱりたけし先生への興味の裏返しだと思います。
所長
低学年の場合は「試し行動」はよくあるけど、高学年のはまた違って強烈なんです。
「ためし行動」とは?
子どもが指導員に、暴言をはいたり叩く・蹴るなどの問題行動をとる時は、「試し行動」の場合があります。自分のことを相手がどれだけ受け入れてくれるのか試しているのですね。子どもと指導員の関係がまだ十分にできていない中で起こることが多いです。
高学年のネガティブな態度への対処法
実は私も、若い頃に、高学年との関係で苦労した経験があります。
4年生の女の子で、女子の中ではリーダー格の子どもでした。とにかく向こうからちょっかいをかけてくるのです。相手にしないようにしていると、どんどんエスカレートしていきます。あまりの態度に私が叱ると、今度は泣いて、まわりの女子も巻き込んで私を非難するなど、なかなかに大変でした。
その時私がとった対応は、できるだけ冷静にすること、行き過ぎた時は、はっきりと注意すること、そして、その子の両親とたくさんコミュニケーションをとることでした。ご両親とは、問題行動の報告や相談というよりは、その子が頑張っている様子などを話すようにしました。
その後、少しずつその子も落ち着いていきました。
私が私が結婚した時には、学童のOBたちと一緒に家に遊びに来てくれたこともありました。ずいぶんとおしとやかな高校生になっていましたよ。
所長
あの頃は、本当に苦労させられたよ~なんて話もしました。
高学年と思いっきり遊ぶことも大切
新人の頃の高学年との関係で、もう一つ思い出深いことがあります。
私が指導員になって間もない頃、ガキ大将のやんちゃな男子たちが、学童の庭に大きな穴を掘っていたんです。
園芸用の大きなシャベルで、とにかく黙々と穴を掘るという遊びでした。私が感心して見ていると、
と命令されました。面白い遊びだと思ったので、来る日も来る日も、子どもたちと一緒に穴を掘り続けました。4人くらい人が入れるでっかい穴が完成した時には、やんちゃな男子たちも、私のことを指導員として認めてくれていたのでした。
男同士ということもあり、遊び(共同作業)を通して、関係を深めることができたんですね。
さいごに・・・
学童の生活では、低学年に手がかかってしまうのは仕方のないことです。
高学年の問題行動は、「もっと私たちのことも見てよ!」というメッセージかもしれません。
高学年にもしっかりと目を向けながら、時には高学年と指導員でたっぷりと遊ぶ時間も大切にしたいですね。
2015年からは、学童保育の対象が小学校6年生までになったこともあり、高学年保育の実践を高めていきたいと考えています。
今の私の職場では、高学年専任の指導員をおいて、高学年会議で様々な企画をして、低学年にはできないような行事や取り組みに挑戦しています。
高学年の取り組みについても、いずれ記事に書きたいと思います。
所長
たけし先生は無理しないでね。
あまり大変だったらチームで対応するからね。
支援員
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【学童保育】高学年からスキンシップを求められた時の、指導員の正しい対応は?
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