トラブルがうまく解決できなかった・・・。
そんな風に悩むことが多い指導員の方は、
この記事を読んで、少し肩の力を抜いてくださいね。
学童保育では、毎日、様々な子ども同士のぶつかりが起こります。
例えば、遊具の取り合い、遊びでルール違反をした、嫌なことを言われた・されたなど、指導員のもとには、子どもたちから様々なトラブルが持ち込まれます。
特に経験年数の浅い指導員の中には、こういったトラブルの対応に自信がもてない人もいるようです。
解決をするのは、指導員ではなく子ども自身
指導員がケンカを解決するんじゃないんだよ。
え?
トラブルの対応に自信がない人ほど、「自分が解決しなければ」という思いが強いようです。指導員として、責任感をもってしっかりと対応しようと思ってくれているのですね。
しかし、トラブルを解決する主人公は、あくまでも子ども達です。指導員は、子どもが自分たちで解決するための「サポート」という立ち位置であることを、意識してください。
子ども達が大人になった時に、いつもだれかがトラブルを解決してくれるでしょうか。そんなことはありませんよね。
子どもたちが、自分でトラブルを解決していく力を、少しずつ身につけられるように支援していくのが、私たちの役割です。
「けんかやトラブルは、いけないこと」ではない
いじめや、人を傷つける行為は、してはいけないことです。「それはいけないことだ」と、はっきりと子どもに伝えましょう。
一方で、それぞれの思いがぶつかりあって起こるけんかやトラブルは、一概に「いけない」とは言えません。逆に、お互いに相手の思いを知って、理解をしあえる大切な機会となる場合が多くあります。
「仲が良いほどけんかする」
「雨降って地固まる」だよね
時には、とことんお互いに思いをぶつけ合う経験も、子どもたちの成長にとっては大切です。まだまだ自己中心的な低学年が子ども達が、けんかやぶつかりを通して学ぶことはたくさんあります。
※明らかに力の差がある場合(低学年対高学年)や、1対多数のトラブルはこの限りではありません。
いつも「解決できる」わけではない
けんかした「後味の悪さ」や、「もやもやした思い」を自分の中で消化することも、子どもの成長にとっては大切な経験です。
大人に近づくにつれ、こういった割り切れない思いと付き合っていくことは多くなります。
「納得できなかった」という結末もありだと思うんだ。
トラブル対応で指導員が困るのは、どれだけ話し合ってもお互いに非を認められない、譲れないという場面ではないでしょうか。そんな時は、指導員が仲裁して、無理にその場を収めることで、形だけの解決になったり、かえって不満が残ってしまう場合があります。
トラブル対応の記録をとろう
もう一つ、大切なことがあるんだよ。
指導員として大切なことは、けんかやトラブルの状況を記録しておくということです。
- 前の状況(何をしていてトラブルになったのか)
- 解決の過程(子どもが言ったこと、子どもの思い、指導員がいったこと、指導員の思い)
- 結果(納得がいった、いかなかった)
- 後の状況(その後どのように過ごしていたか)
これらを記録しておくことで、指導員としての働きかけを振り返ることができます。また、職員間で共有したり、保護者に説明するうえでも、記録は大切になります。
忘れないうちにメモをとらなくちゃ。
さいごに・・・
どう?少し見方が変わった?
う~ん、まだ自信ないかも。
今日のポイントをまとめておきますね。
ポイント
- トラブル解決の主役は、子ども自身
- けんかやトラブルは、成長の機会になる
- どうしても納得できないという経験も大切
- トラブル対応の記録をつけよう
少しずつ、対応に自信が持てるようになるから大丈夫だよ。