我が家の家計は、DIYに支えられている。(【GSL vol.2】指導員とDIY)
DIYの中で、私が特にお勧めしたいのが、散髪である。
家族が2か月に一度、散髪屋なり美容院なりを利用し、1回が3,000円だとすると、年間90,000円もの節約となる。
我が家は、もう10年以上も、散髪はDIYだ。
トータルすると、かなりの金額が、食費や生活費、私のささやかな晩酌に流れていることになる。
学童保育指導員とセルフカット
もちろん自分の髪も自分でカットする。
便利な世の中で、セルフカットを検索すると、動画付きで丁寧に解説されている。(参考:Google検索「セルフカット」)
セルフカットは、支出を減らすだけでなく、好きなタイミングで、好きな時間に、何度でもカットできるなどの利点がある。
忙しい時に、散髪屋を予約する必要がないし、外に出向く必要もない。
慣れてくると、自分の好みのスタイルに仕上げることができるようになる。美容師の趣味やコンディションに出来栄えを左右されたり、がっかりさせられることもない。
私は大抵、夜、風呂場で髪を切る。
完成まで3日ほどかける。
一度カットして、次の日を過ごし、また、気になるところに手を入れる。
セルフカットは、攻めすぎないことが大切。それに、懇談会など重要な行事の前日は避けること。
失敗しても髪は伸びるが、伸びるのに時間がかかる。
学童保育指導員とホームカット
子ども達の髪も私が切る。
幼い頃は何でもよかったが、成長するにつれ、要求が高くなってきた。
雑誌や、スマホの画像を見せて、こんな風になりたいと言ってくる。
失敗すると、学校生活や友人関係に差し支えるかもしれない。責任重大である。
中古のハウツー本を買って勉強した。
最近、色気づいている長男は、少し伸びると、刈り上げてくれと頼んでくる。
月に数回、多い時は毎週である。
切って欲しいと言う時は、面倒くさがらずに、応じてやるようにしている。
散髪は親子のコミュニケーション
子どもが成長すると、寂しいことに、家族の会話が少なくなるものだ。
散髪が、日常のコミュニケーション不足を埋め合わせてくれている。
先日、職場の新型コロナの対応で、クタクタになって帰宅すると、娘と息子が散髪をして欲しいと言ってきた。
どちらも、今日でないといけない事情があるらしい。
疲れていたけど、切ってやった。
不思議なことに、散髪を終えた時、私の疲れは随分と癒されていた。
髪を切るという作業、散髪を通しての子ども達とのコミュニケーションは、私にとっては大切な時間なのだと知った。
ふと想像してみる。
もし私が散髪をしなかったら、多感な時期にある娘の髪に、父親が触れることなんてあっただろうか。
いつの日か
しかし、これでいいのだろうか、と思う気持ちもある。
散髪屋に行くことは、プロの理容師・美容師に触れる機会であり、子ども達にとって、一つの経験だ。
その経験は、綺麗なヘアスタイルを与えてくれるだけでなく、子どもの世界を広げ、気付きや学び、憧れや職業観等につながることだろう。
子ども達が成長した今、いつまでも父親が、髪を切っていていいのだろうか?
そんなことを考えていたら、ちょうど先日、長男が友達と散髪屋に行く約束をしてきた。
長男にとっては、初めての体験だった。
私は自分の小遣いで行けと言ったが、妻が費用を渡してやった。
散髪屋から帰ってきた息子に、私は、つとめて冷静に、たずねた。
「どっちが上手かった?」
「散髪屋の方が上手かった。まぁ、父さんもなかなか上手いけど・・・」
しかし、その1週間後、息子が、「刈り上げて欲しい」と私に言ってきたのである。
嬉しさを息子に気付かれないようにしながら、いつもよりサービスしてやった。
学童保育の仕事をしていなかったら、自分で散髪をすることなどなかったかもしれない。
DIYが、指導員である私の暮らしを支え、潤いを与えてくれている。
これからも、子どもが、髪を切ってほしいと言ってきた時には、いつでも快く応えてやろうと思う。
そして、いつの日か、私の散髪屋から、子ども達が巣立つ日は、気持ちよく送り出してやりたいと思う。
たとえそれで、私の晩酌が、今より貧しいものになったとしても。
ホームカットに必要なツール
私が今使っているバリカン。散髪1回分の値段。
あとは、はさみとすきばさみ、散髪ケープがあれば、ホームカット・セルフカットには困らない。