学童保育(放課後児童クラブ)で帰りの準備が遅い子どもたちの対応として「部屋の時計を5分進める」ことについて考えてみました。Xでのアンケート結果も掲載しています。
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こんにちは、がってん学童支援員、りえです。
今日はがってんん学童を訪れていただきありがとうございます。
当サイトは、学童保育(放課後児童クラブ)に関する様々なテーマを取り扱っています。
今回はX(旧Twitter)で最近おこなったアンケートについて取り上げました。
部屋の時計を早めることは「あり」か「なし」か
アンケートの質問は以下の内容でした。
【学童保育で帰りの準備が遅いマイペースな子どもがいました。その対策として部屋の時計を5分早めるのは「あり」ですか「なし」ですか?】
皆さんはどう思いますか?
ちょっと、考えてみてください。あ、できたら理由も一緒にお願いします。
こたえが決まったら、下のボタンを押してみてください。(Xのアンケート結果ページにジャンプします。)
アンケートにご協力いただいた97名の方の回答を見ることができます。
がってん学童スタッフの回答
私は「なし」に投票しました。たけし先生は?
僕は「あり」にしました・・・。
僕は「どちらでもない」に一票。
こんな風に私の職場では回答が割れました。
皆さんの職場でも、職員会議や研修などでこの問題にトライしてみてはどうでしょうか。
その際は、良い悪いではなく、様々な経験年数の職員一人ひとりが自分の意見を出し合えることを大切にしてほしいです。私は、このような取り組みを通じて、学童の現場の日々の問題に自分で考え取り組む職員の姿勢や、何事もお互いに相談しあえる職場の雰囲気をつくっていきたいと思っています。
回答の理由を交流
それでは、しばしがってん学童職員の討論にお付き合いくださいませ。
僕が「あり」にした理由なんですけど・・・
時計を早めるを「マイルール」にしているビジネスマンも多い?
僕自身が腕時計を5分早めているんです。
僕は時間にルーズなところがあって、昔から部屋の時計や腕時計を5分早める習慣があるんです。
聞くところによると、「時計を早める」をマイルールにしているビジネスマンも多いみたいっす。
一流のビジネスマンは時計を5分早めるってネットで読みました。だから一流の支援員を目指す僕としては・・・
職場としても時計を早めているところもあるみたいですよ。
そういえば、私のお姉ちゃんの家も時計を早めているわ。
でしょ~
子育て家庭とかでもけっこうあると思うんですよね~。だから僕は「あり」にしました。
子どもに内緒で時計を早めるのはどうなの?
私は「なし」にしたんだけど、やっぱり子どもに内緒で時計を早めるのは違うと思うんだ。
時計や時間って、そこで生活するすべての人にとってとっても大事な基本的な情報だと思うんだ。
それを大人の都合で勝手に操作するっていうのは、だまし討ちみたいな卑怯な作戦のような気がしてしまうわ。
それに、時計を5分早めて帰りの時間に間に合ったとして、それが根本的な解決になるのかしら?
5分早い世界の中で、やっぱり準備が遅い子どもの行動は変わっていないわけだし。
私たちが行う育成支援って、
- なんでこの子は準備が遅いんだろう
って考えて、
- 何が原因なんだろう
- どうやったら準備が間に合うようになるだろう
って子どもたちや職員と相談したり、
- 準備が間に合うことだけが大事なの?
って自らの課題意識に疑問をもってみたりして、一人ひとりの子どもと向き合っていくことだと私は思います。
スケジュールや帰りの会のやり方を見直したり、声かけを工夫したり色々できることがあると思んだよね。
子どもたちの合意のもとならOK?
僕は「あり」にしたけど、子どもたちの合意のうえだったらよいかなと思たったんだよ。
僕もりえ先生と同じで、子どもに内緒でというのは反対だよ。だけど、子どもたちと相談した中で、子どもたちから出た意見なら「あり」かな~と思った。
例えば、そのクラスの子どもたちがいっつも帰りの準備が遅くて、
どうしたらいいと思いますか?
って子どもたちにきいて、
時計を5分早めたらいいと思う!うちの時計は5分早めてあるんだよ。
って子どもが言ったら、
それいいかも!みんなはどう思う??
って言って、「いいね~!」ってなったら実行して、時計を早めたことについて問題があったり、やっぱり準備が遅い状態が変わらないんだったらまた子どもたちと考える・・・ってイメージかな。
放課後児童クラブ運営指針より
よい機会だから「運営指針」の中で関連する項目をおさらいしてみましょう。
オッケーっす!
大切なことだね。
職場で様々なテーマで討議するような時は、まとめとして「放課後児童クラブ運営指針」の内容に立ち返ることを大切にしたいですね。
「放課後児童クラブ運営指針」から関連する記述を見てみましょう。
第2章「事業の対象となる子どもの発達」には以下のような記述があります。
〇おおむね6歳から8歳の子どもへの配慮
「子どもは遊びに夢中になると時間や場所を忘れることがある。安全や健康を管理するために子どもの時間と場所に関する意識にも目を届かせるようにする。」
〇おおむね11歳から12歳の子どもへの配慮
「ある程度、計画性のある生活を営めるようになる時期であることを尊重し、子ども自身が主体的な遊びや生活ができるような関係を大切にする。」
(放課後児童クラブ運営指針 第2章5「子どもの発達過程を踏まえた育成支援における配慮事項」より抜粋)
低学年の子どもは時間を忘れちゃったりすること「あるある」なんですね。
高学年になると「時間的な見通し」が持てるようになってくるよ。
異年齢の学童保育では、子ども同士が協力したり声をかけあったりする姿も大切にしたいわ。
また、第3章「放課後児童クラブにおける育成支援の内容」には、以下のようにも書かれています。
〇子ども自身が見通しを持って主体的に過ごせるようにする
「子どもが放課後児童クラブでの過ごし方について理解できるようにし、主体的に生活できるように援助する。」
・放課後児童支援員等は、子ども全体に共通する生活時間の区切りをつくり、柔軟に活用して子どもが放課後の時間を自己管理できるように援助する。
〇放課後児童クラブでの生活を通して、日常生活に必要となる基本的な生活習慣を習得できるようにする
「手洗いやうがい、持ち物の管理や整理整頓、活動に応じた衣服の着脱等の基本的な生活習慣が身に付くように援助する。」
〇子どもが発達段階に応じた主体的な遊びや生活ができるようにする
「子ども達が協力し合って放課後児童クラブの生活を維持していくことができるようにする。その際、年齢や発達の状況が異なる子ども達が一緒に生活していることを考慮する。」
(放課後児童クラブ運営指針 第3章1「育成支援の内容」より抜粋)
ポイントは、子どもたちが自分たちの力で生活ができるようにすることか~
そのためにはどうしたらいいのか、子どもの発達過程も考慮しながらかかわりを工夫していくのが育成支援だよ。
そういう意味では、大人の都合で時計を早めちゃうってのはやっぱり違うかもしれないですね。
さいごに
今回の記事を作成するにあたっては、X(旧Twitter)でいただいたご意見も一部参考にさせていただきました。
投票およびご意見をくださった皆様あらためましてありがとうございました。
これからも「がってん学童」をよろしくっす!
素敵な支援員を目指して一緒にがんばりましょうね!
また、同じようなアンケートをしてみたいと思います。その時もぜひともお願いします!